「呪縛の島の魔法戦士」作:水野良 出版社:富士見書房
★1
「ロードスという名の島がある・・・・・・」
正直リウイでこの名文句が聞けるとは思いませんでした。
我らがリウイ一行はヴァンの十聖剣の一つ「ファーラムの剣」を求めて海を渡ります!
ロードスとアレクラストは近いようで遠い。遠洋航海の術が発達していないこのフォーセリアでは交流は生まれにくいでしょう。
しかし、カシュー陛下やマールのように大陸からロードスへ渡ってくる人もいます。
決して行けない距離ではないのです、ただ"呪われた島"へ渡るメリットがあまりないだけです。
既にリウイは十の聖剣の一つ"センチネル"を入手しています。残る剣はあと九本、その中でも最も遠くの目的地がロードスなのです。
ミレルは不満そうですけど、いきなりケイオスランドとかイーストエンドとかに行くよりはマシです。
ロードスが一番遠いということは他の剣は大陸内か、あるいはアザーン諸島のように比較的近場なんでしょうかね。
魔精霊アトン復活までおよそ10年。それまでにファーラムの剣を見つけ出さねばなりません。
出来る出来ないではなく、絶対に見つけねばならないんです。こういう冒険って大抵一番最後まで本命には当たらないんですよね(笑)
★2
リウイはロードスへ渡るためにエレミアの王となったシュメールを頼ります。「砂塵の国の魔法戦士」で彼とはすっかりマブダチです。
とはいっても正式な国交はないから港へやってくる自由商船に乗せてもらうしかありません。
しかもその自由商船はロードス発ばかりで大陸の船はそう向こうには渡りません。
わざわざ向こうに行く程のメリットがないから大陸から行っても仕方ないんでしょうね。
危険を冒してまで渡って、それに見合う儲けが出るなら渡る人も出てくるんでしょうけど。
ロードスの港町といえばやはり自由都市ライデンですね、決して「馬鹿な、信じられん……」とは言わない(笑)
ちなみにこの時代のライデンは既にフレイム領になっています。
フレイムの話が出ればカシュー陛下の話題も自然と出ますね。
傭兵、剣闘士、冒険者を経て巨万の富を得たルーファスことカシューはロードスへ渡りました。
その経歴は「ロマールの罠」で書きましたが、実に波乱万丈の人生です。
メリッサが思い描く勇者様を地で行く人なんですよ、フォーセリア世界を代表する英雄の1人です。
★3〜4
リウイたちはロードスからの自由貿易船に搭乗を願い出ます。しかしこの船が実はマーモ帝国(当時健在)に乗っ取られていました。
大陸行きの船を乗っ取って、そのまま貿易してしまうという小癪な連中です。
まぁリウイの行く先必ず騒動がありますからね、乗船先が海賊の巣窟なんて小っちゃい事です(笑)
一応賃金は払って乗船しますが、このお金ってきっと公費なんでしょうね。
まぁ必要経費ということで領収書を切ってもらえばいい。(そんなものありません)
乗組員達(勿論帝国の軍人)はいいカモが来たとでも思ってるんでしょうが、むしろ逆です(苦笑)
ロードスまでは約20日の航海になるらしい、ちなみに船はガレー船。中世の船に詳しい人なら大体の距離が分かりますかね?
一応クリシュも連れて行くので餌となる羊も大量に積み込んだりと結構な大荷物ですよ。
一体どれだけの金額を支払ったのやら、1000や2000ではないでしょうね。
海に出てから船員達とリウイ達の壮絶な戦闘が始まります。
金持ちと見込んで身包みを剥いでやろうとしたんでしょうね、マーモの私掠船らしい。
マーモ水軍は平時は私掠船として海賊のように財を奪い、帝国に納めるのが仕事です。
船は紛う事無きライデンの交易船ですから大した武装は無いんでしょうが、船員はある程度戦えるはず。
とはいえ本当にある程度ですね、リウイ達とは随分と実力差があります。
リウイは"センチネル"を装備、読者には初お披露目です。話し振りからすると魔力+2ぐらいはありそうな感じです。
ぶっちゃけリウイが着るよりもリビングアーマーとして戦わせた方が強いと思う(笑)
でもリウイには良く似合う、白銀の鎧はを着た姿は聖騎士もかくやという程決まってます。
この状態なら素手でも打撃力がそれなりにあっていいと思う。
そうそう、"光の矢"のルビが"エナジーボルト"になってますね。これは"エネルギー・ボルト"ですよね、略してエネボル。
一方的な戦いとはいえ、マーモの軍人たちは勇敢に戦いました、もう驚くくらい。
自分達は帝国の軍人だという自覚があり、決して退かず媚びず省みず最後の一兵まで戦い続けました。
当然多くの死傷者を出し、無傷の者がいないぐらいだというのだから立派です。
あのメリッサがその勇気を認めるぐらいなのだから軍人としては本物でしょう。
ここまで立派だと海賊として扱えませんよ、帝国の軍人として扱うのが筋です。
しかし気づいてみれば漕ぎ手も航海士もいない状態なんですよね、しかも海のど真ん中。
私ならエレミアまで戻りますが、リウイは自力で海を渡る道を選びます!
伊達に主役ははってない、いい覚悟です。このままクリスタニアまで漂流はしないね、いくらなんでも(笑)
のっけから泥舟に乗った気分ですが今後を考えるとこれも些細な事です。
★1・2
SWでは小船ならば冒険者技能で動かせますが、これ程の大きさの船となると冒険者技能では難しいかな。
やはりセイラー技能が要るんでしょうかね、冒険者技能では大型船の操作はちょっと無理。
セイラー技能には《大型船の操船》というのがちゃんとあります。
一応乗組員の半分はセイラー技能持ちが求められますが、この際気にしない。
操船にしろ指示にしろ細かい作業にはセイラー技能がないと不安ですね、《航海術》も要るだろうし。
リウイは「湖岸の〜」の時と同じようにラヴェルナと連絡を取り、ある程度の知識は得ました。
あえて処理するならセイラー技能を1レベルぐらい修得したとすべきなのかもしれない。
まぁ細かい事はいいんですよ、方角が分かって船を動かせればなんとかなります。
漕ぎ手はストーン・サーバントたちです。接続時間は一時間、基本消費精神力は12とあまり効率は良くない。
一応筋力は30ぐらいありますが、接続時間がある上に数も多いと術者の精神力がもたない。
材料の石が尽きたらボーン・サーバントを投入します。ていうか"ボーン・サーバント"って遺失魔法ですよね。
確かに接続時間は永遠といいカンジですがいかんせん遺失魔法。
たしか新リプレイは劇中春頃始まりましたよね、しかも当時リウイが四大魔術師の塔へ挑んだばかり。
ということはヒースが”ボーン・サーバント”を習得した頃まだリウイはオーファンにいました。
もしかしてこの呪文はヒースが持ち帰ったものかもしれない。
あるいはシャザーラが教えてくれたのか、オーファンではもともと遺失じゃなかったとかかもしれない。
偵察に出ていたクリシュとティカは発見した船に普通に攻撃されました(苦笑)
いきなりドラゴンが飛来したら驚いて当然ですよ。まぁバリスタとかが炸裂しなかっただけ良かったですよ、いくら幼竜でも洒落にならない。
ちなみにボーンサーバントたちの名前は骨の部位らしい。肩甲骨とか大腿骨とか上腕骨とかね、案外つまらないネーミングセンスですね。
きっと他にもいろんなのがいるんでしょうね、挫骨とか鎖骨とか。そのままじゃ見分けつかないですよね、名札つきか?(笑)
せっかく助けてくれそうだったティカが見つけたライデンの商船ですが、骨盤くんたちに驚いて逃げます。
確かに見た目は幽霊船以外の何者でもないし。この商船も大変ですね、一日に竜と幽霊船に遭遇するなんてかなり縁起が悪い。
それにしても船乗りの言っていた幽霊船「空飛ぶ曲芸団」ってのは初耳ですよ。
今は亡きライデン王国に皆殺しにされた海賊らしく、なかなか有名な話らしい。
「ロードス島コンパニオン」にも載ってないし、本当に初めて聞きました。
でも似たような話なら知っています。海賊王ローズ・ブロードの伝説です。
彼は昔々の海賊で、現在の海賊達にも英雄と讃えられている人物です。
しかしその力を恐れた当時のライデン盗賊ギルドはアラニア海軍と連携し、ローズらを討伐します。
その戦いの中でローズは狂戦士(バーサーカー)になり五隻もの戦艦を道連れにしたと言われています。
彼が活躍した時代にライデン王国が存在したかどうかは分かりませんけどね。
ちなみにライデン王国とは新王国暦168〜274年の間存在した王国です。
王様が商人たちに追い出されて国が滅びたらしい。それからフレイムに属するまでライデンは独立していました。
かつてはモスの諸国すら脅かすほどの勢力を誇った王国だったのに商人には勝てなかった。
その騒乱の裏には例によってカーラの手引きもあったらしいとはいえライデン商人恐るべし。
★3
はい、ついにお待たせのロードスキャラ登場です。カシュー陛下、パーン、ディード、それにスレインやシャダムまで出てきましたよ。
時間的には邪神戦争前、「剣の〜」が521年の秋でそれから半年以上経ってるとすれば522年かな。
となると既に帰らずの森の呪いも解けていますね、パーン達はまだカノンで活動しているはず。
P.205のティカのセリフによれば大ニースはまだ生きているらしいから524年より前なのは間違いない。
まぁ522年とすれば主要キャラの年齢も分かりますね。
パーン30歳、カシュー40歳、スレイン40歳、大ニース66歳、小ニース10歳、スパーク14歳。
ディードは生年がよく分かりませんが本文によれば160歳以上らしい、170歳も越えててもおかしくない。
意外な事にスレインとカシュー陛下ってタメなんですね、パーンとは10歳離れてます。
スパークはまだまだ騎士見習い、数年後には大活躍ですけどね。
それにしてもシューティングスターが蘇ったという噂は胡散臭い(笑)
確かに転生した可能性もありますが、噂のような事にはならないはす。
ていうかその噂の出所ってクリシュでしょう、火竜山の噴火(後述)については偶然の一致でしょうし。
カシュー陛下は経済的です、シューティングスターの骨や鱗を利用したらしい。
シューティングスターの防御点は22点、そのまま適応するかは謎ですがさぞ頑丈な鎧や盾が出来たでしょう。
でもあの馬鹿でかいトカゲの鱗ってどれぐらいの大きさなんだろう、それこそスモールシールドぐらい?
もしかしたら体の部分によって大小があるかもしれません。爪の間は玉砂利サイズ、お腹は鍋のふたサイズとか…。
爪や牙は魔術の材料に使えるんでしょうし。解体作業はメルヴィルの「白鯨」さながらに大変そうですが、無駄なく使い切りたいところです。
★4・5
かくしてリウイ対カシュー陛下&パーン(その他)の第二次スーパーミズノ大戦勃発!!ちなみに第一次はクリスタニアで色々あったので。
以前にパーンと同じ8レベルファイターのローンダミスに集団戦闘で負けました。
まして今度は超英雄ポイント持ちで装備もレベルも数段上手の相手がゴロゴロいます。
リウイたちはカタパルトでガンガン攻撃されます。威嚇なんでしょうが、なかなかデリーシャスな状態です。(デンジャラスに非ず)
なんで精霊使いがいないんでしょうね、"ウィンド・ボイス"を拡大すれば多分話はできるのに。
ディードも自主的に使ってくれればもっとあっさりと話が出来たんですけどね。
リウイは単身空を飛んで話し合いに向かいます。流石はリウイ、狙い撃ちにされそうなのも恐れずに突っ込むとはいい根性です。
フォルテスのときにも使った飛空のマントを使いますが、リウイ自身は既に5レベルなので自力でも飛べます。
ここで考えたいのが何故言葉が通用するのか?。ロードスにはロードス共通語というのがあります。
これは下位古代語から派生したという点で大陸の共通語と同じらしいのである程度は通じるのかもしれない。
らしいというのは話に聞いただけでソースが分からないからなんですよ、ご存知の方は教えてください。
スペイン語とポルトガル語のように、あるいは日本における標準語と関西弁のような違いなのかもしれない。
余談ですが、クリスタニア共通語もロードス共通語と語源は同じです。となると全部の共通語は下位古代語から派生した可能性があるんですね。
インド・ヨーロッパ語族のような言語の体系を出すために古代語族とでも命名しましょうか、あってればね。
いっそ4レベルの"タング"を使えばあっさり会話出来るんですけど、使った様子はない。
まぁこの際どうでもいいです。大切なのはこの瞬間滅多に見れない共演を目の当たりにしているという事です。
大いに危なげはあっても戦闘回避です。むしろ好都合ですね、まともに戦ったらリウイ達が全滅するし。
スレインはマッチョなリウイが魔術師と知って驚いてましたよ。
そういえば弟子アルド・ノーバも筋肉魔術師、でも不思議なことに筋力が16しかなかったりする。
スレインは筋力が10しかないです、どれぐらいかというと小ニースより1高いだけです。
娘とそう力が変わらないお父さんというのもなんか情けないかな。
でも心配しないでスレイン、こいつ(リウイ)は特殊です(笑)
こうしてリウイ達はロードス勢に迎えられたトサ。エルフ大好きなリウイは勿論ディードにメロリンキューです。
流石はアダルト・エルフフェチ、ディードが普通のエルフとは違う存在というのも見抜きましたよ。
ディードは妖精界と行き来できるハイエルフです、その辺のエルフとは違います。
普段から5割り増しぐらいで男前なリウイは噂の"センス・エルフ"を使ってるとみた(笑)
船室に入ってから色々詰問を受けますが、どうやら信じてくれたらしい。
クリシュやリウイの素性も驚きはしたもの動揺はしてません、流石はロードスの英雄達。
クリシュもシューティングスターに比べたら可愛いものです。
既に魔竜シューティングスターを葬っているこの面子なら脱皮してレッサードラゴンになってもどうとでもなります。
カシュー陛下は完全にルーファスだった時のことを隠したがってますね。
隠すというか、アイデンティティーは既に大陸にはないというか。とにかく大陸での事には触れて欲しくないらしい。
まぁ私としてはリウイがカシュー陛下の実力を認めたのでそれで十分、不当な評価は悲しいものですから。
そういえば奇跡の店のオヤジさんとは商売してるのかな?
ちなみにアトンに関しては話しません。ただヴァンの魔剣を探しているとだけ告げています。
まぁやたらめったらバラしていい事でもないしね、例えここが呪われた島でも。
真実を話さないことは後々枷となってきます、まぁその枷あればこその自由騎士との交流ですけどね。
★1
一行はフレイムの宴に招かれます。大陸風らしいけど、どうやら流行からは外れてるらしい。
フレイムは他の国よりも大陸との繋がりが多く、文化や技術も進んでいる方ですがちょっと違うんですね。
こんどはジーニ達もドレスです、嫌がってますがエレミアのハーレム服に比べたらまだマシですね。
ティカなんてこれが最初で最後のドレスかもしれませんよ、竜司祭は煌びやかな衣装とは無縁です。
皆はパーンの武勇譚も聞いているらしく賞賛を惜しみません。
私としては凄い嬉しい、今まで近いようで遠かった二作品の交わりを強く感じますし。
よくよく考えたらパーンは紛れもない英雄ですよね。国にも宗教にもとらわれず、ただただ民衆の為にのみ剣を振るう爽やか好青年。
メリッサもこういう勇者なら喜んで仕えるでしょうね、ていうか出来過ぎ君です(笑)
パーンの淡々とした冒険譚にメロメロになってるし。出会ったばかりの男にこれほどメロメロになるメリッサは初めて見ました。
同時にリウイもディードにメロメロです(笑)。「最高だ!!」と拍手まで送る始末、アイラとミレルが睨んでますよ。
そんなに好きかエルフ、セレシアの時はただの憧れと納得しましたが最近ちょっと異常です。
ここでアイラのマッドアイテムコレクターとしての血が騒ぎます。パーンの武具がヴァンの作品だと見抜くとは、凄い鑑定眼です。
アイラって特殊な技能をもってそうですね、一般技能:コレクター(マジックアイテム)が10レベルあるとか。
そう、パーンの装備はヴァンが作ったのです。10数年読者の間でも謎でしたがその名も"サプレッサー"です!
サプレッサー=抑制器、細胞にも抑制するサプレッサーT細胞というものがあります。
「炎の魔神」において砂塵の塔でゲッチューした魔力+2の装備一式。
ブロードソードとスモールシールドとプレートアーマー、どれも魔力+2の業物です。
「火竜山の魔竜(上)」のP.233にはそれらについて詳しく描写されています。それによると剣はミスリル製らしい、多分鎧と盾も。
ドワーフが鍛えた物らしいので高品質という可能性もありますね、ワールドガイドには詳しく書かれてませんけど。
一揃いの魔法の装備というのはなかなか珍しいです、他にはヴァリスの神聖武具なんてのもありますね。
隠された魔力の究明はしないんですね。昔の「ザ・スニーカー」に載った水野先生のコメントによれば対精霊の魔力があるらしい
まぁその裏設定も結局出ず終いなんで、公式とは言い切れないんですけどね。でもただの魔力+2の装備だとも思えません、十聖剣の一つだし。
名前が"サプレッサー"だし、精霊力を抑制する魔力があるのかもしれない。
一応ヴァンの残した記録では「精霊王を滅するための長剣サプレッサーと盾、鎧一式」となっています。
精霊を相手にする事を前提としているのだから、精霊に限り働く魔力を秘めているのかもしれない。
精霊が相手の時だけ魔力が更に+2とかね、計+4。(は多すぎかな、計+3ぐらいかな?)
ナイトブレイカーズのリュクティが持っていた"シルバーブリーズ"も魔力が隠されてましたね。
普段は普通の銀のレイピア、しかし真の名前(コマンドワード?)を唱えることにより魔力を発揮する。
"シール・エンチャントメント"で魔力を隠せば"アナライズ・エンチャントメント"で調べることも出来ません。
レドリックが使った巨人殺しの剣(仮)みたいに砂塵の塔を良く調べればパーンの剣についても何か分かるかも。
★2
宴も終わりに近づきました。しかし、リウイが引っ込めない理由は2つあります。
一つはヴァンブレード、もう一つは当然ディードです。(断言)。私情入りまくりです、なんか今回リウイ変ですよ(笑)
なんとか剣を譲ってもらおうと説得しますけど、駄目ですよね。剣を譲るだけならまだしも、理由は聞くな話せないじゃ誠意がないです。
アトンのことは話してないわけですから、これじゃただの刀剣マニアです。パーンなら事情をちゃんと話せば快く譲ってくれそうです。
ディードはアイラたちを褒めるパーンにちょっと嫉妬しますけど、パーンにとってそれは素直な感想で深い意味はない。
だからディードにお世辞を言う事もない。サッパリしてて私は大好きなんですが、ディードにっては味気ない(笑)
しかしそれが自由騎士の自由騎士たる由縁です。パーンは相手の生まれや身分や種族、宗教、思想に捉われず、ただありのままを受け入れる。
だからパーンは自由騎士なんです、下らない偏見や固定観念を持たない精神の自由。
その辺のファラリス信者の掲げる無責任な自由論とは訳が違います。
そんな男だからこそ時代の潮流を生み出せるのです、多くの人が惹かれるのです。
パーンは言います、「この剣や鎧にどんな力が隠されていようがオレには関係ない。それでもオレにとってこの剣も鎧も特別なものだよ」
パーンが特別なんて事を言うのは本当に稀です、本当に特別でないとそんなこと言いません。
砂塵の塔へ挑んだ時、ディードは命がけで試練を受けましたがその時パーンはただ待つだけでした。
パーン「オレはこの剣と鎧に誓ったんだ。命を懸けて君を守ることをね」
・・・・・Pardon?
命を懸けて君を守る
One more please
命を懸けて君を守る
encore(アンコール)
パーン「命を懸けて君(ディード)を守る」
パーンにとって特別なのは装備というよりもディードなんですね。だから簡単に渡せない、この剣と鎧は二人の絆なのだから。
色々な男女がいますが、パーンとディードは本当に素敵な関係だと思います。
ロードス本編では今一つハッキリと聞けなかったパーンの真意、それを聞けただけで感慨深い。
アシュラム様とピロテースの永遠の絆も素敵だと思いましたが、パーンとディードの絆も永遠ですね。
パーンはディードよりも早く寿命を迎えます、例え死が二人を分かとうとも愛までは分かれる事はない。
★3
そんなラブラブっぷりを隠れてみていたミレル。なんと無謀にも二人の部屋に忍び込んで剣を盗んでしまおうというのです。
盗賊のミレルにしか出来ない手段ですね、リウイの為なら本当に手段を選びません。
所で、剣だけでもかっぱらってアイラの"テレポート"で帰ろうとしてるんですが、アイラの現在の能力って本当にどうなってるんでしょうね?
シャザーラからは魔力を借りるだけでなく、魔術すら使わせてもらえるんでしょうか。
シャザーラの事だし古代語魔法なら10レベルぐらいで使えそうですよね、しかも遺失てんこ盛りで。それでもこの人数を飛ばすのは疲れます。
例え10レベルでも4点消費、ティカとクリシュを抜きにしても5人だと20点消費、精神力も借りられるならいけるかな?
忍び込んだは良いけどあっさりディードに見つかります。
ディードたちがどれだけの修羅場を潜り抜けてきたか、ミレルをもってしても見抜けなかったようです。
カノン自由軍は基本的にゲリラ活動です、寝込みに弱ければやってられませんからね。
まぁパーンはちゃっかり寝てたんでミレル自身の侵入には穴はないでしょう。ただディードが最初から起きていたというのが失敗でした。
結局奪取は失敗、別の手を考えねばなりません。理由は話せない以上、譲ってもらうのは難しいです。
何度も言いますがパーンは誠実ですからきちんと話せばあっさり譲ってくれます。
しかし誠実だからこそ、理由を話さないうちは決して渡してくれません。
クリシュに襲わせるというのも甘い。たかだか5レベル程度の幼竜が超英雄ポイント持ちのファイターとシャーマンに適うわけない。
まずディードがイルクを召喚してズタボロにして、続いて切り込んできたパーンに殺られてお終いです。いや、イルクを呼ぶまでもない。
自分よりも高レベルで超英雄ポイント持ちのキャラに勝つのは至難の業、少なくとも小説では。
例え邪眼やシャザーラの力を使おうとも勝てないと思う、なんとなくそんな気がする。
★1・2
リウイはパーンという男を見極め、真実を話すかどうか決める為に二人に同行する事にしました。
そしてリウイとパーンは決闘を経て理解を深め合うのです。ようやく舞台が整ってきましたね。
道中相変わらずディードには鼻の下ビロ〜ンなリウイがいました。
情けない、ていうか今回本当に変ですねリウイ。アイラやミレルもご不満ですよ、本当に。
アイラの「わたしたちでは目の保養にならないと……」という愚痴に対して、
「遠い旅先で見た自然の絶景は、永遠に心に焼き付けたいと思うのが人情ってもんじゃないか」だそうです。分からないでもない。
我が家の庭はアイラ(て言うか皆)こそがリウイの帰る場所であると暗に言っているんですね、でも浮気は浮気。
アイラも「ダーリン、浮気はやめるだっちゃ〜〜!!」ぐらい言ったらどうです?(言えるか!)
アイラ「好きな男に足蹴にされても、すがりついてしまうような女にはなりたくない」
なんてしっかりした女性なんでしょう、リウイにはもったいないです。
野営をとる事になって、あれよあれよという内にパーンとリウイは決闘を行うのです。
こうやって砕けて話すのは初めてですね。水野先生が生み出した二人の主人公、なんともいえない感動すら覚えます。
よくある「ウルトラマンVS仮面ライダー」みたいなもんですね(笑)
パーン「あいにく素手ではかないそうにないから……」
そうですかね、素手で戦う以上打撃力は0です。あとはファイターレベルと能力値ボーナスがものをいいます。
ゲーム的にはともかく、小説的にはパーンとリウイにはいかんともし難い壁が見えます。同じ条件にある限りリウイはパーンには勝てないはず。
ここでパーンは剣を振るうときは大きく分けて、人に振るう時と化け物に振るう時があると言います。
リウイは話には出てこないだけで後者が圧倒的に多いですが、パーンは両方において実に色々な相手と戦ってきました。
ある時は炎の部族の女族長や黒衣の騎士と、ある時は古の竜や炎の巨人と。
それは殺し合いだけでは説明のつかない、命だけでない何かのやりとりだったんですかね。
リウイ曰く、パーンのディフェンスは『水』と例えられるそうです。
パーンの剣には返り血にも鈍らない純粋さがあります、天翔けるペガサスのような麗しさですかね。
リジャールのそれには欲望が、ジェニおばさんには美しさがあったそうです。
ではリウイの剣はどうかといえば、力強さ、裂帛の気合、パーンに言わせれば人間と戦う剣ではないそうです。
パーンに本気を求めるリウイにはどうもヤケッパチ感が見えます。
強くなれないならどうせクリシュに殺されるんだから、生きている価値はない。
パーン「命を軽々しく考えるなよ。命を捨てて思いを遂げた人間を、俺は何人も知っている。
パーン「大地の妖精族の戦士、砂漠の部族の女族長。心優しき狂戦士。
パーン「だが彼らにもオレは生きていてもらいたかった。簡単に捨てていい命など、ひとつもない。
パーン「命ってものは、たとえ自分の命でさえどうにかしていいものじゃないんだ」
今まで数々の友と敵の返り血に塗れてきたからこそ言える、パーンだからこそ出る言の葉です。
命の捉え方は人それぞれならば、その使い方も人それぞれ。
ただ命を捨てるのではなく命そのものを手段としたのがギムやナルディアやオルソンです。
命を大切にするのは当然の事、そしてその命よりも大切な物が彼らを動かしたのです。
パーンは実に多くの人たちを意識しているんですね、ロードスは呪われた島というよりもカミの島なのかもしれない。
この場合のカミとは一神教や多神教の神様ではなく、畏敬の念を払うべき存在を指します。
それは死者であったり偉人であったり人外にして不可視の何かであったりします。
そして、そんな気持ちを体現するかのようなあの突きがリウイの脇腹に深々と刺さりました!
カシュー陛下に褒め称えられ、アシュラム様の手から"支配の王杓"を飛ばしたあの突きです。
あまりにも凄まじすぎる突き、戦闘オプション《強打》では説明のつかない一撃です。
メリッサが治してくれたからよかったものの、危うく「魔法戦死リウイ」になるところでしたよ(笑)
でも、リウイの剣は変化を遂げつつあるそうです。そういえば、ジーニはレベルが上がったようですね。
リウイの相手をするうちに力に対抗する技術が見に付いたという形で、もしかして7レベル?
そこまでいくと騎士団長クラスですよ、ロードスで言えばレドリックと同等です。
リウイは化け物と戦う剣をもっているそうです。
パーン「最強の戦士にはなれないかもしれないが、王子でなければ倒せない敵がいるような気がする」
流石はパーン、鋭いですね。神々がアトンを滅ぼす為につかわした戦士とでも言うべきなのか。
リウイ本人は人間を相手にできる剣を望んでいるようですけどね。
パーンだって最強ではありません、ベルド陛下やファーン、カシュー陛下、レオナー、アシュラム様とかいますし。
でもパーンにしか出来ない事が沢山あります、だからこそパーンは自由騎士にしてロードスの騎士なのです。
何はともあれこれで二人の主人公は共闘が出来ます、今度の事件は火竜の呪いです。
★1
「ハイエルフの森」に収録されている「開かれた森」という話がありますね。
リウイとパーンたちはその時に帰らずの森を抜けたカノンの村人たちが興した開拓村カラルへ来ています。
あの時長老のルマースが森を開いてくれたのはパーンやディード、リーフやエスタスがいればこそ。
帰らずの森を抜けるなんて随分思い切った決断をしたものですが、そのお陰でこの開拓村があるんですよね。
マーモの支配者たちは搾取するだけで民がどれだけ大切かを全然理解していません。
民がいなければパンもワインも服だって、ロクなものが手に入らないのに。
そんなマーモの支配者を懲らしめる一番の方法だと思いますよ、カノンからの脱出。
火竜の狩猟場は広大で肥沃な草原です。
入植し、村を発展させ、カノン解放後に故郷に帰るとき高く買って貰おうという考えです。
確かに長い間丹精込めて耕した畑や発展した村は高く売れそうです、銀貨にして云10万単位で。
なんだかんだでマーモの圧制を受けている時に比べたら遥かに生甲斐があります。
レオナーがカノンを解放してくれると信じているからこそ、生まれ育った村を離れる決心がついたんです。
逞しい村人達です、そして彼らはその立て役者であるパーンやディードも信頼しているんですね。
そして二人を頼る人々は沢山います、それでも二人はそういった人達の為に旅を続けている。
リウイはしみじみと「勇者ってのは、大変なんだな」ってあんたもそうでしょう(笑)
リウイの使命だってパーンとディードに負けないほど重いもののはずなんですけどね。
こっちの勇者様は何でこんなに軽いんだろう。
★2
さて、今回の事件は火竜山の噴火です。
ティカによればシューティングスターが火竜山の炎の精霊力に働きかけて噴火を抑制していたそうです。
そんなこともあるんですね、流石は古竜です。
噴火というものは炎と土の精霊力によって起こります。元々火山というのはその二つの精霊力が強い土地なのでなんとなく納得です。
混沌魔術でも炎と土で"プロウ・マグマ"という魔法があります。そして炎と土の精霊力は噴火を起こすと同時に、抑える事もできるようです。
かつて、リウイたちは炎と土の複合精霊が起こす噴火を止めにかかりましたね。その事件に関しては「世界で最も美しき―」参照。。
あれは四大魔術によって創造された炎と土の複合精霊ラーヴァとの戦いでした。
普通は複合精霊なんてものは自然にはいないんですが、カストゥールの魔術師はそれを作り出せたらしい。
神々が精霊力の分化を行う時までは自然に存在してたんですけどね、あと混沌界には今もなお存在するはず。
それにしても、魔竜の呪いとでも言うべきでしょうかね。弊害ばかり考えていて、その有益な部分なんて考えてもいませんでした。
もしかして、新ロードスでスパークたちが解決した白竜山脈での精霊王暴走ってブラムドがいなくなったから?
そうだとしたらエイブラのいなくなった今、青竜島にも大渦の一つや二つできてるかもしれない(笑)
老竜だった彼らにそんな力があったかどうかは知りませんけど。
火竜山を登る途中、パーンはオルソンの墓参りも考えているようです。"優しい狂戦士"オルソン、今も火竜山で眠ってるんですね。
狂戦士の死は魂のロスト、もう存在していないんですよね。でもシーリスは今幸せですよ、オルソンの望みは叶ったんですよね。
さて、噴火が起こるとなったら放っては置けません。ただ、すぐに噴火するわけではないようですから、まだ時間はあります。
麓の開拓村を守るためにもなんとかしないといけません、幸い勇者が2人もいることだし。まぁ片方はちょっと軽いけど。
ミレル「クリシュをこの火山の主にすえるというのはどう?」
正直ちょっと名案だと思った(笑)。でも火竜とはいえ幼竜にそんな力があるかどうか謎ですね。もしかしたら古竜以上じゃないとダメかも。
さて、ここで一休リウイが名案を出します。結論を言うと、炎と土の複合精霊力を利用して噴火を止めようというのです。
毎度毎度ひらめきで事件解決してきましたが、実はリウイって頭脳派なのかもしれない。
火山の噴火を止める時は、宝石に精霊が閉じ込められていましたね。
シャザーラの力で目的の物がルノアナ湖に沈んだ湖上都市グードの某所にあることも分かりました。
そしてシャザーラは知識魔神と呼ばれる存在である事も判明しました。
いあゆる魔神王の眷属とは違うんでしょうかね?。下位魔神、上位魔神、魔神将、魔神王、と一般に魔神といった時はこれらを指す筈。
そしてこれらは、下位種や上位種といった階級であって種族その物をさすわけではありません。
例えばドッペルゲンガー、彼らは鏡像魔神と呼ばれますが下位種にも上位種にも存在している種族です。
魔神王だって一種のドッペルゲンガーではないかという説もあるぐらいです。
そう考えるともしかしたら知識魔神も魔神の一種族なのかもしれません。
でも姿は精霊といった方が納得できそう、まぁ背格好なんていくらでも変えられますけど。
あるいは精霊でも魔神でもないのかもしれません。ただ人が知識魔神と呼ぶだけで、もっと違う何か……。
余談ですが、あの"ソウルクラッシュ"を創った魔術師は"知識魔神"グォールといいます。
いずれにしろ、彼女はあらゆる質問に応える事が出来るそうです。質問すればその答えが湧き出てくる類の能力だそうです。
逆に言えば、質問がかなり正確でないとちゃんとした答えは返ってきません。
クリスタニアのメルキシュのタレント"メディテイト"に似ていますかね。
アイラがどれだけの苦労をしてルノアナ湖の遺跡に至ったのか、でもリウイがついていてくれたから大丈夫(笑)
でも確かルノアナ湖の遺跡ってウォートがあらかた探索しちゃったんですよね。
下手すればそのままウォートの館へ針路変更という可能性もあるんですよね。
いやいやこの際、金鱗の竜王マイセンの知恵を借りるという手もあります。思惑通り見つけてしまうのがちょっと残念かな。
竜といえばロードスには実に多くの竜が生息しています。竜が住みやすい何か特別な環境なんでしょうかね。
そういえば大陸には西部諸国とリザードマンの住む西の未開地の間にワイヤット山脈という所がありますね。
そのワイヤット山脈の死火山にはカルデラ湖があり、そこは竜が多数姿を現すのでドラゴンズ・クレーターと呼ばれています。
ワイヤット山脈自体沢山の竜が住んでいるらしく、ロードスのハイランド周辺に似た印象を覚えます。
そこには精霊魔法を使う古竜アクシズもいたりする点もロードスに似ていますね。
竜司祭であるティカは五色の魔竜に興味があるらしい。
"ワイド・ウィング"が使えるティカならマイセンの棲み処までひとっ飛びですよ。
マイセンは基本的に温厚ですから、丁寧に話しかければ答えてくれるでしょうし。
言葉だって通じますよ、ティカが"コミュニケート・ドラゴンレイス"を使えばいくらでも意思の疎通が出来ます。
竜司祭にとったら夢のようですねロードス、でもナースは止めといた方がいいと思う(笑)
ティカは他にも竜騎士やニース、ブラムドにも会いたがってましたね。
でもブラムドはアシュラム様に倒されてたはずですけど、もしかして大ニースが"リザレクション"で?
確かに死んでたと思うんですがその可能性も面白いかな、と。
★1
"静寂の湖"ルノアナ。ヴァリスの北にある巨大な湖で、かつてはカストゥールのロードス太守のいる湖上都市グードがありました。
当時攻めてきた蛮族諸共グードはルノアナに水没し、ロードスにおけるレックスのような状態でしょう。
どうやらまだかなりの遺跡が残されているようですからウォートが盗掘したのは一部だったんですかね。
周囲には沈黙の大湿原が広がっています。魔神戦争の時にはヴァリスの神聖武具を盗んだドッペルゲンガーが潜伏していましたね。
ウォートがかつて研究施設を設けていたり、カーラのアジトがあったりと何かといわくのある土地です。
「灰色の魔女」でパーンたちとカーラが戦ったのもこの辺でした。そして今回探している複合精霊はこの辺の湖底に存在しているらしい。
ちなみにこの湖には魚人族の集落があります。彼らは一般に知られるマーマンと近しい種族のようです。
マーマンもマーフォークも海の妖精であり、女性は人間の上半身に魚の下半身という、所謂マーメイドである点は一緒です。
しかし男性が違う。マーマンの♂はマーメイドと同じく上半身人で下半身魚です。しかしマーフォークの♂は所謂半漁人風なんですよ。
「秘境伝説クリスタニア」にも出てきたように、マーメイドにはエルフのように上位種や最上位種が存在しています。
ここはロードスだしそういったのが居ても良さそうですよね。でもこのマーメイドは特別なコメントもないし下位種、つまり普通のマーメイド。
現在は湖の集落はとあるマーメイドが族長の代理を務めています。次期族長がまだ幼いので、それまでの名代です。
彼らも今回パーンとリウイ達に協力してくれます、ていうかせざるをえません。複合精霊は水晶球に封じられ、それをゴーレムが守ってます。
しかし下手に倒してしまうとここで複合精霊が解放されてしまう。そうなったらもう住めなくなるから、協力するのはやぶさかではない。
マーメイドは宝を差し出して自分を食す代わりに水晶は割らないように懇願までします。
食べろといわれてもこんな人語を解する生き物を食えるか。でも自分の命と引き換えに仲間を守ろうとするとは見上げた心意気です。
さて、何故にマーメイドが自分を食べるよう言ってきたかは察しの着く方も多いでしょう。
マーメイドの肉には不老不死の力があるという俗説があるからですよ、実際そんな効果はないようですがね。
ロードスにおいては各地でマーメイド狩りが行われたそうです。
バブリーズを読む限り、大陸にもそういう話はあるようです。リウイが知らない所を見ると特別ポピュラーな話でもないんですかね?
まぁリウイだし、単純にセージ判定に失敗しただけかもしれませんけど。
そうそう、日本にも似たような伝説がありますね。
人魚の肉は不老不死の薬というやつですよ、その最たるものといえば「八百比丘尼の伝説」ですかね。
人魚の肉を食べた比丘尼が不老不死の身体を得るという若狭の話です。(超要約)
八というのは、古代日本においてとにかく大きな数を表したそうです。ですから、八百万の神様というのも本当に800万いる訳ではない。
唯でさえ大きな八という数を更に100万倍するほどの、たくさんの神様がいらっしゃるという意味なんだそうですよ。
八百比丘尼もそれにひっかけているのか、はたまたただの偶然かは知りませんが800年生きたそうです。
マーメイドやマーマンというのは実に奥が深い。本来人間の住めない水に住む人間、ある意味では人間の憧れの一つではないですかね?
半魚人=マーマンかは知りませんが、それだってマーメイドみたいなものですし。(そうか?)
昔誰かから聞いたんですが「半魚人」って二つの意味が取れますよね。「半・魚人」か「半魚・人」かです。
前者は半分魚な人だからハーフですけど、後者は半分だけ魚な人だからクォーターです。
それがどうしたかといわれれば温く笑うしかないですけど(苦笑)
★2
女性陣でルノアナ湖に潜るシーンはアニメだったらサービスシーンですよね。
ディードが自分の身体にコンプレックスを持ってたのは意外、何処かで似たような事を言ってた気もしますけど。
まぁ華奢で細くて、豊満ではないのがエルフです。ピロテースみたいにボインボインなエルフもいますけどね(笑)
リウイは服を着ていてもいなくてもディードは美しいといってますけど、
本心ではその限りではないと思う。パーンはそんな目で見ませんから無問題です。
一部ではあまりにも女性への関心がないからパーンは変わった性癖の持ち主ではないか?と囁かれているそうです(笑)
まぁ、ここは二人とも大人しくスキュラとヒルを相手に有酸素運動をしていてください。
ミレルもディードには勝っているそうですけど、どんぐりの背比べってヤツのような気もします。
ミレルはアイラやメリッサのようなスレンダーで豊満な肉体にはならないようですね。
ミレル「アイラよりあたしの体型が好きだという男とは、あまり近づきたくない・・・・・」
全くもってその通りだ。人はその手の男の事をロリータ魔神と呼ぶ。(呼びません―笑)
★3
色々あって例の複合精霊が封印されている水晶球が見つかりました。色々大変ですよね、挿絵では分かりにくいけどここって湖底だし。
"ディクリース・ウォータープレッシャー"はかかっていないでしょうから、攻撃・回避に−4の修正が入りますね。
結構厳しいですよ、ましてガーディアンはシューティングスターを象ったゴーレム。青銅製だからアイアンというかブロンズ・ゴーレム。
さっきも書きましたが、倒してしまうとここで複合精霊が解放されてしまうのです。
でも、カストゥールの魔術師たちはなにも飾る為にこの水晶球を安置したんじゃありません。
きっとゴーレムから水晶球を手に入れる方法があるはずです。あるいはゴーレムが自動的に火口に水晶球を投下してくれるような手が。
コマンドワードとか特殊なアイテムとか、水晶球をすんなりと使用できる方法があったはず。
"ディスペル・オーダー"と"コマンド・ゴーレム"というコンボかもしれないけど、多分それよりは簡単だったと思う。
アイラですらそれは出来ないらしいけど、それはシャザーラの力をもってしてもということでしょうね。
シャザーラの力がソーサラー8以下なのか、それともシャザーラの力を借りるにも限界があるのが。
もしかしたら使える魔法はアイラのレベルに+2までとかいうルールでもあるのかもしれない。
正当な入手方法を根性入れて探すか、あるいは裏技を使って手に入れるか。リウイの場合は大抵後者ですけどね、一休さんかお前は(笑)
★1
リウイの導き出した解決策はちょっとした発想の転換でした。ゴーレムを動かせないなら動いてもらえばいいじゃないか。
普通のゴーレムは攻撃されたら反撃します、だからそのままクリシュと一緒に火竜山まで追いかけっこをしようというわけです。
ルノアナ湖から火竜山までの地獄のカーチェイスですね、車じゃないけど(笑)
でも実際動かす事は出来ないのだから真っ当な手段かもしれません。相手はブロンズ像、イラストで見る限りかなりデカイ。
シューティングスターを象ったゴーレムですが、大きさは幼竜よりも一回り小さいらしい。
幼竜の大きさはよく分かりませんが、成竜は15メートルぐらいらしいからゴーレムは10メートル切るかもしれませんね。
青銅は主に銅と鈴を合わせた合成金属です。お手元に10円玉があれば見てください、これが青銅です。
参考までに銅は金属の中でも実は重い方です(約8.9g/cm^3)。1立方メートルでも9t近い、そうなるとこの青銅のゴーレムは一体何tあるやら。
青銅は銅よりも遥かに硬く錆びにくいので冒険者に取ったらそう悪くはない、敵に回らなければ(笑)
"ディクリーズ・ウェイト"を使っても焼け石に水です。
昔台座と像の融点の違いを利用して火炎放射器で像だけを外した泥棒がいましたけど使えませんね。多分、全部ブロンズ製ですし。
クリシュじゃ無理でしょう、まだ幼竜ですし。仮に老竜になってもそこまでの力があるかな?
フレイム王国の力を借りるというのはつまらないけどベターな案かもしれませんね。
パーンも剣と鎧を譲ってくれるそうですがリウイはそれじゃ納得できません。
パーンにおんぶに抱っこでは剣を譲り受ける資格があるとは思えないからです。
生真面目な男ですね、最近のマンガによくいる軟弱な主人公とは大違いです。
まぁそうして諦めなかったから解決策が浮かんだんだし、リウイの粘り勝ちかな。
その案を自ら買って出たリウイはなんとディードからホッペにチューしてもらえます!!
凄いや、冥土の土産としては十分ですね。エキューだったら卒倒するかもしれません。
★2
リウイとティカとクリシュがゴーレムを先導し、残りの面子はアイラの"テレポート"で一足早く火竜山の頂へ行きます。
相変わらずアイラは凄い使い方してますね、6人だと10レベルでも24点消費ですよ。やっぱりシャザーラ持ちかな?
湖底でゴーレムに攻撃を仕掛け、マーメイドの"ウォーター・ウォーキング"でバビューンと湖面までひとっ飛びです。
去り際にマーメイドは手を振りながら「二度と来ないで下さいね」。・・・・やっぱり迷惑だったらしい(笑)
すぐさまティカが掬い上げてチェイスのはじまりです。
クリシュの「重いんじゃボケ〜!」という心の声を慮って"フライト"を唱え、集団編隊飛行開始。
颯爽と空を飛びながら戦闘する男と翼の生えた女の子と二匹の竜、地上の人が見たら何がなにやら(笑)
ティカは"ワイドウィング"と"ファイア・プループ"、そして"シャープクロー"等を使い、蝶のように舞い蜂のように刺す戦法を見せます。
恐らくは"パーシャル・ドラゴン"を使ってるんでしょうね、それなら3レベル以下の竜語魔法のほとんどが発動します。
"パーシャル・ドラゴン"はかなりカッコイイと思う、完全なドラゴンになるよりもファンタジーっぽいし。
ビーストマスターの"パーシャルビースト"よりも効果は多様でしょうね。どちらかというと"ビーストフォーム"に近い。レベルも両方5だし。
"フライト"は時速50キロで"ワイドウイング"は時速30キロ、幼竜の飛ぶ速さは時速27キロ程度ですかね、ゴーレムもそのくらい。
どうやらリウイが一番囮に適していますね(笑)
ちなみに本物のシューティングスターは計算上時速32キロぐらいになるけど、実際はティカと同じ時速30キロだと思う。
"ワイドウイング"や"フライト"も移動速度からの計算ではもう少し速いんですが、切りのいい数字をとっているんでしょう。
もしこれらのように移動速度をそのまま時速に置き換えるなら、幼竜は時速25キロになります。
ティカとクリシュが左右でリウイがメインが妥当かな。
火竜山までどれ位の距離があるかは知りませんが、50キロや100キロ以上はあるでしょうね。
長時間の飛行はなんか大変そうですが、こんな事態ですら楽しんでいるようなのがリウイらしい(苦笑)
★3・4
決戦の舞台は火竜山の火口、かつてロードスの勇者達が魔竜と雌雄を決した所です。
あの時は色々あって思い出深い場所ですが、まさか再びここで戦う事になろうとは。
今でも火口の中には"支配の王錫"が眠ってるんでしょうね。一歩間違えてたらアシュラム様の墓にもなってたんだから笑えませんよね。
陣形としては、パーンとジーニが前線。火は効かないティカが飛べないところまで誘き寄せます、ミレルはやること無さ気。
メリッサとディードとアイラの魔法使いは援護でリウイも装備が整い次第前線に参加。
イケますね、ヘッポコーズですらアイアンゴーレムを倒せるんです。
似たようなゴーレムを相手にあの自由騎士と一緒に戦って負ける気はしません。
そういう意味では、パーンってやはり勇者の資質に溢れてるんでしょうかね。
パーンの場合、自分自身が勇気を持っているだけでなく、一緒に戦っている味方の士気まで上げるという力まで持ってるんです。
真の勇者とは自分ではなく、むしろ他人に勇気を与える者なのかもしれません。
そういう意味ではベルド陛下と似てるのかもしれませんね。(性格は全然違うけど)
今回一番驚いたのが"センチネル"ですよ、予想以上のカッコ良さです。
リウイはなにやら呪文を唱えて「賢者の国の魔法戦士」でゲットした"センチネル"を召喚しました!
そして、"センチネル"は自ら分解しリウイに装着されていきます。まるで「聖闘士星矢」ですね、聖衣の装着シーンを思い出す。
場合によっては契約が破棄されて装着が解除されたりするんだろうか、蟹座みたいに(苦笑)
それにしても便利、必要な時だけ現れて勝手に装着、用が済めば帰っていく。しかも、自分自身が番人だから盗まれる心配もない。
どうやら主人との間だけを行き来できる特殊な"テレポート"のようですね。むしろ"アポート"の方に近い気もします。
リウイの着替えを手伝っていたミレルは嬉しそうでした。まるで若奥さんみたい、アイラの邪眼が飛んできそうでちょっと怖かったけど(苦笑)
このシーンはカラー挿絵にもなってるんですよね、初々しさが素敵です。
こうして"魔法王の鍛冶師"ヴァンの鍛えた十聖剣のうち二本が一緒に戦う時が来たんですね。
互いに勇者、英雄と呼ばれるような男を主人として。武器にとったらそれこそが幸せなのかもしれませんね。
博物館で飾られるよりも勇者や英雄と一緒に戦いたいという方が納得がいく。
一瞬の隙をついてリウイの剣がドラゴンゴーレムの首を飛ばし、さらにパーン必殺の突きが柄まで埋るほど突き刺さった下りは燃えます。
二人の主人公が互いに飲まれることなく活躍したと私は思います。
複合精霊ラーヴァの水晶球はゴーレムの腕ごとリウイの室伏選手も顔負けの投擲で火口にカップ・イン。
火竜山は小さな噴火を起こしました、これなら麓への被害もないはず。"テレポート"と翼で開拓村まで避難し、ミッション・コンプリート。
さり気なくアイラはまたも6人飛ばしてるんですよね、目立たないようで頑張ってます。
★4
全てが終わって、リウイはパーンとディードにアトンの事を喋っちゃいました。
まぁパーンはそれで動揺するような男ではないからケロリとしたものです。
ただ事の重大さはよく理解してくれたみたいですね、流石は自由騎士。
ディードはリウイに変わった首飾りをプレゼント、なんでも傷や毒や病気を治してくれるんだとか。(お母さん作)
黄金樹の実を使ってるというのだから確かです、ていうか黄金樹って実をつけるんですね。
クリスタニアに出てきた世界樹の不肖の息子なんて実から生物を出してましたがそこまでの力はないと思う。
多分ユニコーンの角みたいに生命の精霊力が溢れているだけだと思う。
これで呪われた島での冒険は終わりです。
結局ファーラムの剣は見つからなかった、それでもリウイにとって得たものはかなり大きいと思う。
私は2タイトルのキャラの共演は本当に面白かった。
パーンと剣を交えた事で明らかにリウイの剣が変わってきてます、もちろん良い方に。
いつかリウイはリウイなりの剣というものを得るんでしょうね、出来ればアトンと戦う前に。
それだけでなく、これでパーンとディードという強力な援軍の当てが出来たのです。
相手は魔精霊、精霊である事に変わりないのなら"サプレッサー"の真の魔力が役に立つかもしれません。
そうでなくても終末のものと戦う時に二人がいるのとないのでは大違いです。
然るべき時はパーンとディードがアレクラストを訪れるのかもしれない。
私にとってそれは楽しみなことです、この調子で各地の勇者・英雄とコネクションを築いていきそうだし。
大陸に戻ったらあの巨人像が鍵となる冒険が待っています。いよいよラヴェルナやデュダさんが挑んできた巨人像の秘密が明らかに!!?
物語は「牧歌の国の魔法戦士」へ続きます。
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