「賢者の国の魔法戦士」作:水野良 出版社:富士見書房
★はじめに
いよいよリウイは第三部、SW最大のクエスト「魔精霊アトン退治」に突入です!
一応「魔法戦士リウイ ファーラムの剣」ということになってます。
随分と長いこと待たされましたね、アトンに関してはSW黎明期にドラマガなんかで発表されてそれきりでしたし。
魔法王国カストゥールを滅ぼしたアトンはただの複合精霊ではなく、「終末のもの」のひとつです。
「終末のもの」はいままでのフォーセリア作品にも度々出てきました。カーディスとか魔神獣ですね。
これは「魔法王国カストゥール」の方で触れています。「終末のもの」については「終末の邪教」です。
とはいっても、300余年後のクリスタニアの物語を見る限りアトンは倒せるんですよね。
結果だけ知ってても物足りない、そこに至るまでの過程こそ注目すべきです。
「終末」との戦いという意味では「新ロードス」の方が先なのかもしれません。
でも「終末のもの」との直接対決は恐らくはリウイが最初になるでしょう。
魔神獣は倒される所は書かれていないし、カーディスにしても肉体を滅ぼしたのは神殺しの竜です
この作品はその壮大な物語の序章でもあるのです。
★1
エレミアでの一悶着も解決し、リウイ一行はついに賢者の国オランへ辿り着きました。
ティカとクリシュは相変わらず別行動ですが、呼べばすぐ来る範囲にいます。
都市オランの人口はおよそ10万人、国全体の人口は約20倍の200万人だそうです。
続いて150万人規模のオーファンやラムリアース、ロドーリルとなります。
これはアレクラスト、ひいてはフォーセリア最大といってもいいんじゃないでしょうか。
当面はニ通の書状を王城エイトサークルに届けるのが目的です。
一通はリジャールからオラン国王のカイアルタード7世へ、もう一通はカーウェス爺さんからマナ・ライへです。
別々に書かれていますが、内容としては「アトン退治」が根っこにあるのは一緒でしょうね。
一応リウイだって一国の王子様ですから突然来訪するわけにもいかず、ミレルが先触れとして来訪を告知しています。
今頃出迎えの為に礼服の用意なんかで忙しいんでしょう。これにはマンガの「ファリスの聖女」を思い出しました。
ヴァリス王ワーレンがハイランドへ訪れる際に使者よりも早く着いて野営する事になりそうだったのです。
それほど国交とは気の使う物なんでしょうね。
時間つぶしに街中をブラつき、そこで今回冒険に同行するオランの聖剣探索パーティーと出会います。
シヴィル
チームのリーダー的な女性騎士、名家サイオン家の娘。父は将軍職を務めていたりする。
レベルはかなり高いらしく、リウイも舌を巻くほどです。でも女性であることにコンプレックスを持ちます。
剣の腕が伸び悩んでいたりで、心にほとんどゆとりはありません。
昔のジーニ達のように性別にある種のジレンマを抱いているんですね。
ダニロ
農民出身の凄腕の戦士。生まれのせいで兵士にしかなれない事に不満を感じています。
超人レスラーのようなガタイを持ち、口には串?を加えている何処かの野球漫画に出てきそうな男です。
動機や過去は後々、ここでサラリと流すには惜しいですから(笑)
スマック
サイオン家に仕える執事兼密偵のような人。長身でわりかし美形、ガタイもいいのにシーフという美味しいキャラ。
鼻に横一文字の傷が入っているのもポイント。まるでNARUTOのイルカ先生。
いや容姿でいえば封神演技(漫画の方ね)の黄天化のようですね(知ってるかな?)。
シヴィルを「お嬢様」と呼んだりするクイルドのような"お気遣いの密偵"です。
アストラ
バレンの弟子、天才で美少年で天然な魔術師。若いのに導師級の魔術を使いこなす天才児です。
明らかに5〜6レベルはあるけど見た目から察するに15歳ぐらいかな?
まるで宗教画の中の天使か聖童のような容姿で密かに萌えキャラに数えています(外道―笑)
師匠であるバレンの汚名を返上する為に、今回の探索に参加しました。
エメル
いつもニコニコな女性神官、でも宗派はファラリスだったりする。
とはいっても、その辺の悪党と違ってまだ可愛らしい性格をしています。
詳しくは後々書きますが、人殺しや盗みや犯罪に手を染めることなくファラリスの教えに従ってます。
社会に適応したような、してないような人です。自由であることをなによりもエンジョイする割とオープンな性格。
彼らの進路妨害をしてしまったんおが原因で、ちょっと揉め事が起きちゃうんですよ。
あわや決闘になりかけた所に兵士が駆けつけて事なきを得ましたけどね
とはいえ「ゴメンよ」の一言で済ませて良さそうなことです。
ところがリウイの「女だったのか」等の失言で戦闘になりそうになったのです。
先にも言ったようにシヴィルは自分が女である事に複雑な思いを抱いてますから。
リウイ達も濃いですが、彼らもそれに負けないぐらい濃いですね(笑)
彼らを主役にした短編集とか出ませんかね、面白そうなのに。
出会いの印象は最悪でしたが、結構いいパーティーですよ。
★2
一行はオランの王城エイトサークルに到着します。久しぶりのカイアルタードやマナ・ライの登場です。
皇太子のランディーヌと近衛騎士隊長のイゴールは初めてみたような気がします。
オランを舞台にする事は多くてもこんな大物が出てくる事はそうそうないですからね。
それにしても、挿絵のカイアルタードはムキムキですね。♪ズガガガ・ガガンガン!Do The Muscle!♪(笑)
その辺はいいとして、最も親しみ深いキャラは言うまでもなくバレンです。
大陸最強の冒険者パーティー"見つけるもの"の1人ですが、アトン解放で仲間を失い今は凹。
そんなバレンをリウイは酷評します。確かに文句の一つでも言いたくなりますよね。
でもそれに責任を感じているから生き恥を晒してまで責任を取ろうとしてるんです。
その辺の事情はやっぱり「魔法王国カストゥール」で述べていますから、それ以外の事を幾つか。
まず魔術師の系譜について。マナ・ライが魔術師ギルドの創設者である事は有名な話です。
でもカーウェス爺さんがマナ・ライの孫弟子だというのは初めて知りました。
マナ・ライの直弟子の1人がオーファンに興したギルドの最初の門下生だそうです。
でもオーファンの所はファンの間違いじゃないですかね?オーファン建国時のギルドマスターは爺さんですし。
オーファンじゃなくて、まだファンだった頃のギルドだと思うんですよ。
520年の時点で爺さんは67、でもマナ・ライは123歳です!!
なんと爺さんが生まれた頃マナ・ライは既に還暦近かったんですよ。まさに生きた干物伝説。
マナ・ライはリウイのハーレムパーティーを羨ましいと素で言ったりするんですよ、茶目っ気のある爺さんです(苦笑)
あと一つ、「剣の国の魔法戦士」のラストで来た書状はギルドへいったものであって、オーファンという国へ送った物ではなかったそうです。
爺さんはリジャールを信頼して手紙を見せたんですね、ちょっと感動。
世界の終末を予見する手紙を見せるなんて、よっぽど信頼してるんですね。
でも「それが知れたらオランへ攻め入ってくる国が現れるかもしれない」というのはよく分かりません。
あえてギルドへ送ったのは混乱を抑制する為なんでしょうが、何故アトンがどうこうなのにオランを攻める?
「滅びるかもしれない」という不安が民衆を混乱させるわけですが、一国が何故そんな無駄な事をするんでしょう?
詳しい情報を掴む為に密偵を送り込んだりはするでしょうけど。
★3
ファーラムの剣を探す為の手がかりを堕ちた都市の遺跡に賭けるということになりました。
剣を鍛えたのは"魔法王の鍛冶師"ヴァンですね。ヴァンの作った魔剣をヴァンブレードと呼びます。
魔剣には三通りの呼び名があります。通常の名称、真の魔力を発動させる為の合言葉、付与者の名に因んだ名称。
ヴァンブレードは三つ目ですね、ヴァンが作ったからヴァンブレード。一種のブランドのようなものかもしれません(笑)
つまりファーラムの剣やパーンの剣もヴァンブレードの一種なわけです。
後に分かる事ですが、ヴァンブレードは全部で10本あります。
それらがどの辺にあるかまでは分かるんですが、ファーラムの剣がその内どれなのかまでは分からないんですよ、
1発で見つける確率1/10、ちょっと無理かな(苦笑)
だからこそリウイ以外にもう一班派遣するわけですね、それがさっき出てきたシヴィルたち。
いきなり険悪な雰囲気です。謝ったの謝ってないだの、子供かあんたらは(笑)
ちなみに、メリッサの逆鱗は「田舎者」のようです。
天国に一番近い男の鮫島さん(字わかんない)みたいですね「田舎者じゃなか〜〜!!(泣)」
あまりにも鬱陶しかったのか、エメルは"フォース"を発射して場を収めます。
豪快ですね、室内での"フォース"はテーブルマナー違反ですよ(そういう問題か!)
テーブルマナー云々以前に、王城内での"フォース"の威嚇射撃は法律違反っぽいですけど(笑)
色々と不安ですけど、このメンバーで堕ちた都市に挑むのです。
なに大丈夫ですよ。プライベートでソリの合わない者ほどいいタッグになるキン肉スグルが言ってました(笑)
★1・2
パダまでの行程は本当に気の滅入るような旅路だったようですね。
なにしろ、あのシヴィルたちとひっきりなしに口喧嘩してるわけですし。
マナ・ライやカイアルタードが見送りに来なければ各パーティーバラバラに来れたのにね。
普通の人間だったら胃潰瘍にでもなりそうですが、幸いこのパーティーにはそんなグラスハートの持ち主はいません(笑)
さて、この街では両パーティーのメンバーが別々に話す機会を得るというイベントが発生します。
オランチームのリーダーが煩くて話せなかったけど、これで少しは近づきました。
まずはリウイとエメル。
パダは冒険者の町と言っても過言ではなく、色々と設備が整っていますね。
まるでオリンピックの選手村のような感じで好きですね、こんな雰囲気。
もちろん中にはウッフンな歓楽街なんてのもあります。色々大変な冒険者にとってこんなお店も大切なんですね
新宿の歌舞伎町みたい、中には女性向けのホストがいるような店もあるかもね。
リウイがフラっと入ったのは「黄金の鍵亭」。名前だけだと冒険者の店っぽいですね。
でも冒険者の店ともやや違う店です、もちろん堅気の人が泊まるような宿屋や料亭ともね。
ほとんど裸のお姉ちゃんがやってきてチップを渡すと色々とサービスしてくれる店です(笑)
しかもシヴィルが何も知らずに入ったものだから大変、いや見てる分には面白いけど。
多分、男と間違えられてお姉ちゃんが回ってきたんでしょう。
もちろん怒ってスタスタと行ってしまうけど、一緒にいたエメルだけが残りリウイと雑談。
パダ名物「ヘンルーダのサラダ」を頬張って思わず噴出しそうになりつつ、けっこう普通の会話。
ヘンルーダって不味いんですよね、新ロードスでもコカトリス退治の時にスパークたちは泣きそうになりながら食べてましたし。
一体どれだけ不味いのか、青汁よりも不味かったら大変です。
何も知らずに食べようものならそのままリバースしちゃいそうですしね(笑)
そしてリウイはここで彼女がファラリスの闇司祭であることを知るのです。
リウイも流石に驚きますよね。でも、彼女は上にも書いたようにその辺のファラリス信者のような犯罪者じゃないですよ。
殺したいような人間もいなければ犯罪に手を染めようとも思わなかったそうです。
この辺大事ですね、彼女にとってそれは自然な心の在り方なのです。
決して自分を偽ってるわけでなく、本当にそういう人間関係で生きてきたんです。
別にファラリス信者だからって全員が罪を犯すわけじゃないですよ。
何物にも囚われない自由な精神こそがファラリスが創造物達に望むことだと思いますよ。
ファラリスの教義は「汝の為したいように為すがよい」です。そして人の本質は欲求・快楽・幸福の追求等です。
まぁそうして欲求にのみ従っていれば、罪を犯す事が大半でしょうけどね。だからこそ公共心というものが必要なのです。
では欲求を一切消失させたらどうなるか、恐らくは自然な精神を持つ人間としては成立しないんじゃないですかね。
人間には必ず公と私の二面が存在します。前者はファリス、後者はファラリスに通じると私は思います。
その両方を持っていることが自然な状態ではないですかね。
どちらかが完全に勝っていてもいけない、それらが丁度よく釣り合っている状態が望ましい。
何故ならば、人は法や秩序なしには生きられず、自由や欲求なしにも生きられないのだから。
そういう意味では、エメルは他のファラリス信者と比べると格段に釣り合いが取れています。
あえて1つ問題挙げるとしたら男ですね惚れた男を誘惑せずにはいられないのだそうです。
1人の異性に縛られるのはおかしい、というのが彼女の主張です。なんか水野先生も同じような事を仰ってましたね(笑)
そりゃぁ世間の目もあるでしょうけど決してネガティブな感情ではありません。
そうして理想を追求すれば必ず誰かと衝突するのです。それはある意味では自然な事なのです。
互いが互いの自然権を主張すれば争いになり、結局は自らの自然権を失ってしまうのはある意味矛盾していますけどね。
周りからどう言われようとも、自分の理想に邁進する事こそが王道です。
その理想が他を侵害したり他から侵害される理由になれば、その理想の前に誰かが立ちはだかるでしょう。
その時どうするかはその人次第です。譲るもよし貫くもよし、自分の心に聞けばいい。
みんなが平等で互いに侵害することのない社会なんてありえないでしょう。
自由気ままに生きたい、でも合わせられる所は合わせて、譲れない所は決して譲らない。
シヴィルたちもそんな彼女だからこそ普通に仲間やってるんでしょう。普通の人間はみんなそういう風に生きているものですし。
そう考えるシヴィルって、あながち頭が固いだけのお嬢様でもないんですよね。風聞や先入観じゃなくて人柄を見るんですね
夜が明けまして、翌日の朝。今度はジーニとシヴィルです。
たまたま同じところで剣の素振りを始めちゃったんですよ。2人とも強いけど剣の型は全然違います。
ところで、近頃「リウイ」では剣の型というのがちょっと話に登るようになってきました。
「呪縛の島の魔法戦士」でもパーンから言われましたし、この場でシヴィルもそう切り出してきます。
ジーニはリウイを相手に剣の稽古をするうちに力に対抗する戦い方を身に着けたそうです。
色々話を聞いてみると、もしかしてジーニってファイター7レベルになったのかな?
そんなジーニの剣を見て惚れ惚れするシヴィルは、リウイに対するそれとはギャップありすぎです。
彼女はガタイにコンプレックスがあるからジーニのような逞しい女性に憧れるんですね。
リウイと喧嘩したりしますけど、本当はけっこう素直な娘なんですね。でもけっこう意地っ張りだから相手をするのは大変(笑)
一方、シヴィルの剣は型は整っていて綺麗なんだそうです。流石は将軍家の娘、みっちり教え込まれたんですね
彼女はそれを模倣の剣だと自嘲気味です。でも、結局のところ何事も模倣から始まるんじゃないでしょうか?
全くの無から作り出す事はとても大変。完全コピーということもあれば、その人なりのアレンジが加わったものもあります。
能や歌舞伎のように限られた人間にだけそのまま教えて純度を保つというのもありますし。
大切なのは模倣だけに止まらない事です。変化を止めてしまうのは寂しいではないですか。
相手を見よう見まねで覚えて、そこで止まらずにプライドが持てるほど昇華させる。
そうしてそれがまた誰かに模倣されていく、面白いではありませんか。
ジーニも自分の剣とやらを見つけるのも悪くないと、満更でもなさそうです。
所変わってメリッサとアストラです。
メリッサは木の下で本を読みふけるアストラ君に遭遇します。
アストラ君は普段は冷ややかだけど本を読む時は年相応のあどけなさも垣間見えます。
自分は天才なんだと自覚し、バレンを尊敬し、周りの期待に応えようとしている様に思えます。
背伸びをしていると言うか、大人ぶっているというか。まぁ、まだまだ可愛いです(笑)
彼の家系は魔術師の家系らしく、お爺さんとお母さんもギルドメンバーなんだそうです。
自分の周りを取り巻く大人に恵まれているとでもいいましょうか。
バレンの事を本当に尊敬しているから、なんとかして力になりたいと参加したんですね
いい子ですね、少年らしい純粋さは好感が持てます。まぁその純粋さが時には自分や他人を傷つけることもあるんですが。
メリッサはそんなアストラ君へマイリーの加護あらん事を、と願わずにはいられませんでした
最後はタッグマッチです。アイラ&ミレルとスマック&ダニロです。
買出し中に偶然鉢合わせになって往来で話し始めちゃいますよ、なんか主婦みたい。
印象としては、スマックは世慣れた執事でダニロはオッサンです(笑)
シヴィルお嬢様が絡んでいなければ至って温厚で紳士なスマックに対し、ダニロはなんかイメージと違いました。
もっとこうストイックというかクールな人かと思ってた。シティーハンターの海坊主みたいな感じで。
ダニロがチームへ参加した動機はモテたいからだそうです。純情なのか俗物なのか分かりませんね(苦笑)
憧れの領主様の娘がとんだ我侭娘で「騎士になれたら話し相手になってやる」なんて言ったらしい。
それでもダニロは挫けず、騎士になろうと必死になってこの冒険に加わったそうです。
明らかに遊ばれてるのにね。自分には魅力が無いから権力が欲しいんだというのはある意味前向きですね。
でもリウイのモテっぷりを聞いて内心メラギャッフ〜ン!って感じ(笑)
けっこういい人なのかもしれない。悪い人ではないですね、ちょっと冴えないだけ。
そいでもってスマックは本当にいい人。イケメン、長身、紳士、話術も巧み。
これはお昼の12時からのワイドショーいけますよ!あるいは温泉の若い番頭さんですね。
ハトヤの消防団以上の客寄せ効果がありそう、おばちゃんたちウハウハです!(死語)
彼はお嬢様にはリウイのように魅力的な男性が現れてくれる事を切に祈っているそうです、本当にいい人。
★3〜5
いよいよ堕ちた都市です。今更ですけど、オラン⇔パダ間を結ぶ"曙光と落日の街道"は3日ほどの旅程だそうです。
堕ちた都市へ至る道にはパダの住人がお得意様の冒険者の為に作った階段まであります。なんか観光地みたい
ただし命がけのね、ひょっとしたらその辺の冒険者よりも町の住人のほうが強かったりして(苦笑)
探索としては3日以内に終わらせたい所、それ以上かかりそうなら一旦引き返す。
2つのパーティは一緒に行動するけど戦闘は交互に行う、その他七面倒な取り決めも沢山あります。
本当に面倒です、一番厄介なのは遺跡やモンスターよりもこの亀裂です。
地図は一応あるものの、都市の崩壊した有様を見る限りあまり頼りにするのもアレですね。
シヴィルたちは何が何でも地図を解読しようとし、リウイたちは足で土地を掴もうとします。
流儀の違いが出ますね。どっちが良いとはいいませんけど、どっちも悪くは無いですね。
ただ、虎穴に入らずんば虎児を得ずともいいますから。
頭を使ってもどうしても解けないようならやっぱり自分で探索した方がいいと思いますよ。
本当に役立つ地図というのは自分で書き込んだものですしね。
最初はリウイ・パーティーです。敵はいきなりバジリスク。
一応8レベルモンスターですし、強敵ですよ。石化の視線、毒の血液、そこそこの戦闘力。
でもどうやら小さいらしいです。もしかしたら小型種のスモール・バジリスク(5レベル)かもしれませんね。
小型とはいえ、生意気にも石化の能力はありますけどね。
さてこれは面白い事になった。一応石化の視線を鏡などで跳ね返す事もできなくは無いです。
でもその時は石化に対する抵抗の達成値が19必要ですね。リウイはまだ5レベルぐらいでしょうし。
精神ボーナスが3で"カンタマ"が入ったとしても10、出目にして9以上ですか。
なお、石化を防ぐ目標値は15なんで4以下でなければ石にはなりません。
とはいっても、こう人数がいれば誰かしら失敗するものです。"カンタマ"を準備する暇も無いような鉢合わせでしたしね。
石化防止のヘンルーダは不味いとかで食べなかった訳だし。仮に丸一株を食べてたとしても1日分しか効きませんけどね。
しかし、我々は衝撃的な出来事を目の当たりにしました。
アイラが必殺のイービル・アイでバジリスクを即死させたのです!
決して額に第3の目が開くとか、目が車輪になっているとかじゃありません(分かってるわ)。
視線だけで相手を死に至らしめる恐ろしい特殊能力、アイラお気に入りの"四つの目"の効果です。
そういえばそんなのもありましたね、ご無沙汰なんですっかり忘れてた。
邪眼に関しては私の知る限りそれっぽい使用法は2通りしか思い浮かびません。
1つはクリスタニアのブルーザーのタレント"デスゲイズ"です。これは「漂流伝説」で出ましたね。
もう1つはカトブレパス 、すなわち伏目河馬と呼ばれるモンスターです。
カトブレパスはその名の通り、カバです。ルールブックにも載っていない幻のモンシターです。
伝説(フォーセリアじゃないよ)によれば、その視線はその土地一帯を死の大地にしてしまうらしい。
ルールブックにも出ていないカトブレパス、いつか出る時も来るんでしょうか。
そんなわけでバジリスクは哀れにも死んでしまいました。
まともに戦って敗れるならまだしも、眼鏡なんかに殺られては儚いではありませんか。
「ウウ・・・(唸り声)」「キャシャーーーー!(襲い掛かる)」「ギャァァァ!(断末魔)」
なんて風に扱われるんですよ、良くても。下手すれば一切喋らずに死ぬんです。
これじゃあ「ハーイ!」「チャーン!」「バブー!」のイクラちゃん以下です(笑)
ところで気になるセリフがありました。
アイラ「指輪に封印されているシャザーラの魔力をとっさに借りたの・・・・・・」
"四つの目"で邪眼を使う時って魔力(この場合は精神力を指す―多分)を使うの?
つぎ込む精神力によって抵抗の目標値が増えたりするんかな?
それとも一定の分だけ使うけどシャザーラを魔晶石代わりにしたとか?
そろそろ皆のデータが見たいですね、「剣の国の〜」から結構経ってるしレベルが上がってそう。
リウイは本当にソーサラーが5になったんでしょうが、ジーニたちのレベルも気になる。
それ以上にアイラのデータが知りたい。指輪の中のシャザーラの力というのはどういう条件でどの程度使えるのか?
"四つの目"などの諸々のマジックアイテムの詳しいデータとかもね。
なんか苦戦したのか圧勝したのかよく分からない戦いでした。
次はシヴィル・パーティーです。こちらの相手はトロールですが勝利しました。
ヘッポコーズはけっこう余裕ぶっこいて戦ってましたけどね。イリーナがトロールと互角の性能を持っていましたから。
ということは、これってシヴィル達がイリーナを袋叩きにしているようなものですね(笑)
次はまたリウイ、遭遇したのはゴブリンの一団。でもリウイは"ファイア・ボール"の一撃で追い払います。
今となってはゴブリンなんていくらいても怖くは無いですけど、万が一がありますし。
さっさと追い払って無駄な戦闘を避けるのもまた、1つの戦い方です。
ただ、精神力の消費が痛いけどね(4点)魔晶石を使った様子もないし。
夜になるとリウイたちは見通しのいい場所で火を囲んでいるのに対し、シヴィルたちは屋内で寝ます。
これもまた流儀の違いですね。ここでシヴィル達はシャドウ・ストーカーの襲撃を受けます。
シャドウ・ストーカーについては「走れ!神秘の大森林」の方でちょっと書きましたね。
探索しつくしていない遺跡で寝るのは危なくないですか、それなら見通しのいい所に陣取って不意打ちだけは避けた方が良さそうだけど。
数は3体と微妙に多いですよ、シヴィルとダニロとスマックがそれぞれ1体ずつ相手をします。
しかしもう3体いました、こっちは駆けつけたリウイ達が戦います。
リウイは内1体のマウントをとり、拳に"ファイア・ウエポン"をかけてこれを撲殺します。
でもここでリウイが熱がってるんですよね。色々な人がツッコんでるんでしょうが、それはないですね。
何故ならば、"ファイア・ウエポン"を肉体にかけようとも本人は熱くないんです。
最近の例で言えば、やはり「走れ!神秘の大森林」ですね。
イリーナは燃える拳がキング・オブ・ハートの如く、ストーカーを殴打して殺しました。
リウイも似たような感じで倒します、やってることは一緒ですね(笑)
残り2体の内1体はジーニが、もう1体はシヴィルが倒しました。
しかし、手出しは無用と食って掛かるシヴィルをリウイはぶっとばしました(笑)
★6
一瞬で空気が凍りつきました。気まずいったらないです。
シヴィル「殴ったわね、親父にだってぶたれた事無いのに!」と言ったかどうかは知りませんが当然のことながらキレます。
あの拳って何故か避けられないんですよね。体験者(ジーニ)が言うんです、間違いない。
メリッサの言うとおり、素手なら誰にも負けなそう。アレですかね、伝説のフィニッシュブロー・ギャラクティカマグナム(笑)
スマックは当然ながら駆け寄るんですが、すぐに飛び起きたシヴィルは決闘を挑んできます。
剣と剣で戦ったらリウイはシヴィルには及びませんとも、でも拳だったら?
シヴィルの太刀をリウイは身体で受け止め、鋭いアッパーでK・Oです!
凄いや、あの一瞬でそんな判断を。なんとなく「肉を切らせて骨を断つ、骨を断たせて髄を断つ」ですね。
相変わらず強いですね、本当になんで拳を避けられないんだろう。アトンも拳で倒しそうです(笑)
スマック曰く、シヴィルはとにかくリウイという存在が目障りだったんですね。
剣の腕が伸び悩む自分、周りはどんどん強くなる。そんな時現れたリウイは筋骨逞しく、ハーレムのように女を連れている。
その上王子様ときたら、煮え切らない思いになるのも無理はないかもしれない。
しかも本人はリウイが挑発しているとでも思い込んでいたんです。言っちゃなんですけど、ザ・八つ当たりですよね。
目を覚ました彼女は人が変わったかのように素直ないい子でした。
調子がおかしい・・・・いやおかしかった調子が本来のものに戻ったと言うべきでしょうか。
素直に自分の負けを認め、リウイに謝罪しました。本当に変わりましたね、今の方が可愛いですよ(笑)
リウイが言うとおり、勝ち負け以上に自分を極める事を考えるべきだと思います。
勝ちとは何か?負けとは何か?本当の勝敗とは力や試合の優劣ではありません。
そうしたときに自分の目標が叶ったか、自分を見失ってはいないか?だと思います。
結局は自分の心が決める事なんですよ。戦いが終わってまだ笑顔でいられるのが理想です。
自分にとっての最強のイメージ、揺ぎ無い心。それは自分の歩んできた人生に裏打ちされた自信、疑うは揺らぎ。
こういうときの心とは信じる事。結局の所、期待が裏切られるとか叶うとかはどうでもいいんですよ。
どんな事があっても信じる事が出来るなら、それはなにより自身の強さであり幸せです。
信じるという事がすなわち「強さ」であって、時に「愛」でもあります。
リウイも、人と自分を比べたりはしない。ただ、心のままにやりたい事に全力でぶつかる。
それが出来る限りいつか辿り着けますよ、自分のベスト・プレイスにね(笑)
リウイはそうして色々なことを乗り越えてきました。何だかんだでリウイって凄い男だと思いますけどね。
こうして両パーティーの間の亀裂も、シヴィルの心の隙間も埋ったのです。
ミレル「うっ、まずくない?」
アイラ「ええ、まずいかも・・・・・・」
そうそう、そうですよね、そう考えるよね。でも彼女たちの心配は杞憂に終わったのです。
シヴィル「ジーニ殿、どうか、私を鍛えて下さらないでしょうか?」
そっちにいったか!(どっちだ?)なんとなくジーニに特別な想いを寄せているように見えなくも・・・・・。
恋愛フラグと言っていいかどうかはともかく、スマックの言う通り素敵な人が現れました(笑)
それがジーニなのかリウイなのか、はたまた別なのかはその内分かる事です。
★1
シヴィルが素直ないい子になったんでこれまでの険悪さは何処へやら。
すっかり何処にでもいそうな仲の良さ気な10人パーティーになりました(いねぇよ―笑)
10人ですよ、10人!なんですか、この数は。
ミラルゴ編や火竜山の魔竜編にも負けてませんよ、数だけならね。
凄い戦力ですよね、普段からこの人数で遺跡に潜れば手っ取り早いのにね(言うな)。
まぁ基本的に6人、少なくて5人ぐらいが丁度良いと思いますけどね。4人はチョイ少ない気がする、私の感覚では。
行く手を塞ぐ数々の魔物は省略、とうとうヴァンの屋敷に到達しました!!
ヴァンは"魔法王の鍛冶師"の名に恥じぬ立派な付与魔術師でした。このレックスの建造にも一役買っていたそうですし。
当時この都市を支配していたのは付与魔術の門主ブランプナス、彼とヴァンにどんな関係があるのかは知りませんけどね。
ブランプナスってファーラムと敵対しましたし、ヴァンはどういう態度をとったんだろう?
天才とは、往々にして変人でもある。ヴァンも天才だったんですね・・・・(しみじみ)。
アストラ君は「僕はまともですよ」なんて言っちゃって、自分が天才というのは自覚してるんだ。
「う〜ん・・・・・でも少しずつ変人になっていくんだよ」
アストラ「ガ―――ン!」なんて反応してくれたらいいんですけどね(笑)
天才といえども笑いには疎いと見た(聡かったらどうする?)。
アイラとしてはこの館に興味津々、流石はマッド・マジックアイテムコレクター!
でも、ウッカリ手を出したばっかりにまた変な呪いとかかけられないようにね。
彼女の場合シャレじゃないですよね、酷い目にあったばかりだし。
そうそう、シャザーラについてですけど、アイラとシャザーラは精神的に繋がってはいるが完全ではないらしい。
逆に完全だったとしたらかえって不便でしょうけどね。そして指輪の虜囚の知識・能力・魔力なんかは自由自在でしたね。
それってカーラみたいに技能を完全に使いこなせるって事?
例えば、シャザーラが10レベルまでの古代語魔法が使えるとしましょう。
その場合アイラも本来の能力以上の、つまり10レベルまでの魔法を全部使えるかということです。カーラはできましたね。
他の例で言えば、中に魔術師が入っていればグラスランナーも魔法が使えるのか?
使うのはあくまでも虜囚であるならば使えそうな気もしますけど。魔法語の発音とかどうなるんでしょうね、有効かな。
不思議と、今のシャザーラはアイラの言うとおり今の状態を受け入れているように思えます。
ランプの中で誰かが願いを叶えるまでの幾星霜、一体どんな気持ちだったんでしょう。
私だったら同じ不自由でも指輪の方を選びますけどね。色々な所へ行けた方が良いですしね(苦笑)
多分指輪の中といえども持ち主の感覚を通して外界の様子を垣間見る事はできるでしょうし。
それに、シャザーラはリウイを愛してますから。なんかアイラの持ち霊って感じ
こんな簡単に見つかっていいのかなと思いつつ、館の探索を始めますが何も見つかりません。
"センス・マジック"には反応せず、2人の盗賊による入念な調査でも何も見つからない。
一切魔力が検出されないっておかしいですよね。だってここはヴァンが研究をしていた屋敷なんですもの
ミレルの指摘通り、地図にある庭の四角いスペースの位置が怪しいですよね。
根性入れて掘り返してみても何もなし、ミレルも途上にふてくされて英気なし・・・・・・。
精霊使いがいれば、その地点で"トンネル"を使って手っ取り早く確認できたのにね。
何で10人もいて精霊使いが1人もいないのか、オランは何を考えてるんだ(笑)
各種ルーンマスターを揃えるのは大切ですよ、ましてこんな一大プロジェクトではね。
そのくせ火竜や竜司祭やランプの魔神はいるんだから分かりませんよね(笑)
しかし、ミレルの指摘は的を得ていたんですよね。地上に無い、地下に無い。
ならば盲点にして死角、上空ということです。案の定不審な浮遊物体を確認します。
そう、それこそがヴァンの研究室施設です。色々あってあそこだけ残ったんですね。
それにしても、建物が「青空の一角に黒い染み」ってどんだけの高さなんですか。
確かに、レックスは上空にありましたけど実際どんなものだったのか。ワールドガイド46Pの絵を見る限り低そうな高そうな。
でも都市というのだからきっと巨大なんです、東京タワーよりは高くないとカッコ悪いですよ。
レックスを支えていた環状列石とやらがどれだけの力があったのかもよく分かりませんしね
いずれにしろ、けっこう高かった(結論)
そうそう、空中都市といえばラピュタを思い出しますね。
突然ですが私の夢、空中都市について色々書いてみたいと思います。
私は宮崎先生のラピュタに刺激されて「ガリバー旅行記」を貪り読んだんですよ。
「ガリバー旅行記」というのは全4部作です。
有名な「巨人の国ブロブディンナグ」や「小人の国リリパット」の他に2部あります。
すなわち「飛び島ラピュタ、バルニバービ、ラグナグ、魔法つかいの島、日本」「馬の国フウイヌム」です。
ちなみに、ガリバーはラピュタと同じ章で魔法使いの国に行ってます。驚くべき事に日本にも行ってるんですよ。
馬の国とはその名の通り、知能を持つ馬の国です。なお、この国では「ヤフー」という名の家畜人間?がいます。
ラピュタに話を戻しますが、原作のラピュタはレックスや宮崎版のような都市っぽくありません。
タイ米のような全様で、内部の巨大な磁石(だったっけ?)で移動します。
民は数学と音楽にしか興味なく、皆が皆小首をかしげて考えながら道を歩きます。
だから危なくなると付き人が「棒の先にぶら下げた豆や石などを入れた袋」で身体をポンポンと叩きます。
すると主人はハッとなって事故にならないんだそうです。
空中都市というのは非常に面白い物です。
少しでも興味があるならばガリバー旅行記は一度読んだ方が良いですよ、一応風刺作品ですし明るいものではないんですけど。
ああいう風に世界を旅するのには子供心に憧れました。その辺がフォーセリアに引き付けられたんでしょうね、きっと。
その時はちゃんと4つの国が収録されている本が良いですよ。
★2・3
さて、話を戻します。アイラが"ビジョン"で見てみればワイバーン型のゴ−レムが2体もいたりします
空を飛べる魔術師は3人もいますけど、まともに戦えるのは一人だけです。
そこでリウイは取っておきを呼び出します。石版と"アポート"を使ってティカに連絡を取ったんです。
この連絡手段は新ロードスでもエレーナが使ってました。
リウイ「来てくれクリシュ!」
クリシュ「アパラパー!!」と来たかは知りませんがクリシュ飛来(もはや元ネタすらわからん)。
戦々恐々とするシヴィルたちのリアクションはちょっと可笑しかったかな(苦笑)
そりゃあいきなり火竜が飛んできたらビビルでしょうけどね。
一応幼竜だから、トロールよりレベルは低いはずなんですけどね(最大5レベル)。
そのくせ、やたらブレスは強力です。幼竜のブレスは打撃力20ですよ、この連中ほどのレベルになれば即死は無いですよ。
しかも追加ダメージも5しかないし、抵抗の目標値も12です。これなら抵抗できそうですよ。
ちなみにルールブックとクリシュのブレスの威力は火竜だから20なんです、他の竜は幼竜の場合10である可能性が高い。
挿絵を見る限り、幼竜とはいえけっこう大きいですね。成竜は15メートルあって、老竜とかになると20。
ドレイク(古竜や竜王)は30あるそうですからねぇ、10メートルぐらいかな?
シヴィルも心得た物でいい加減驚いてばかりでもないですね。
リウイ「慣れって怖いねぇ」お前のせいだ、この破天荒ロンゲ男(笑)
クリシュに跨り、空へと飛翔するリウイをシヴィルは輝く瞳で見つめていました。
・・・・・本当にジーニが本命なの?(笑)
クリシュって強いですね、青銅製のゴーレムに爪や牙で穴を穿ち、ブレスはなんと青銅を溶かしましたよ!!
銅と錫の合成金属が青銅なわけですが、それらを3:1で混ぜた時の融点は約800℃。
人間がまともに浴びたら大変な事になりますよ。ミスリルも融けるそうですが、マジですか?
ミスリルとやらの密度とか融点とかを猛烈に知りたいところです。
こうして2体のワイバーンゴーレムは哀れ地上に叩きつけられたのでした。まるでラピュタのあのロボみたいです(笑)
あまりにもあっけない番人に鍵。何か罠があるか、更なる番人がいるんじゃないかと警戒すべきですね。
そしてリウイはとんでもない発見をするのです。なんと十聖剣の在り処を示すミスリル製の金属板の世界地図を見つけたのです。
ていうか、世界地図の上に印をつけても範囲が広すぎてどうしようもないような。
その印とは魔法の赤い光でそれがピコンピコンと点滅・・・・・これってもしかしてドラゴンレーダー?(笑)
しかも"遠き大地"ファーランドまでありますし、その位置がロードスの南って何ですか?
SWの地図にあるファーランドってもしかして場所間違ってるのかな?清松先生曰く全然正確じゃないそうですし。
クリスタニアとロードスの間にある大地の正体も不明だし、フォーセリアには謎が多いですね。
まぁこればっかりがオフィシャルでは決して触れないそうですし、何処にあっても良いじゃないですか。
さて、今回のボスの登場です。ヴァンの作品である鎧と十聖剣の1つ"番兵"です。
ちなみに鎧はリビング・メイルです。つまり、生きてる鎧です。
アンデットなアンデットナイトやデュラハンとは違いますよ。まさか自分の作品に自衛手段を持たせるとは、面白いですね。
コイツがまた強いんですよ、ストーンゴーレムよりも強いぐらいのバランスかな?
リウイは屋外まで逃げ出し、崖っぷちで鎧の腰を捉えてそのまま投げっぱなしジャーマン!!ってお前はバッファローマンか!!
ちょっとシチュエーションが違うけど、マンモスマンを立方体リングから落とした時とダブって見えたんですよ。
あのときはバッファローマンは超人十字架落しをかけつつ自分も一緒に落ちていきましたけどね。
この高さを無防備に落ちたらリビングメイルだって活動を停止しそうですけどね。
落下1メートルにつき3点ダメージ。ここが地上300メートルだったとして900点!!(爆笑)
死ぬ死ぬ、逝っちゃいますよ。丈夫だな、流石はヴァンの作品。
一応鎧は傷つくようだから「形状保持」の非解除の魔法はかかってない。それなら十分壊れると思うんですけどね。
地上では落下してきた例のゴーレムを袋にし、リウイの帰りを待っています。
それで鎧一式が落下してくるんですよね。当たったら死んじゃいますよ(笑)
騒ぎに乗じてリウイも落下、今日はよく物が落ちてきますね(笑)
リウイの落下速度は2階から落ちるぐらいだそうですが、それって微妙に速いですよね。
そうそう、パラシュートって大体2階から飛び降りたぐらいの速さになるんだそうですよ。
ということは、死なないし怪我をする事もほとんどないという程度の速さですね。
まだまだピンシャンしている鎧さんと12対1の戦闘です。「うっわぁ〜なにこれ?新手のイジメ?」と言われても無理ない。
でも、強いんですよね。魔法に対する抵抗があるらしく、魔法は効かない。盗賊の入る余地は無い、司祭は待機中。
ということは、戦闘が出来るジーニとダニロとシヴィルが頼りですね。
クリシュだって厳しいですよ、勝てても無傷じゃ済まないでしょうし。
ティカもいますけど、前衛の3人のように戦うわけにはいきません。
そこでリウイは、"フライト"で空高く舞い上がり、そこから自由落下で鎧に槍を突き立てる作戦に出ました。
相変わらず無茶しますね。相手だって馬鹿じゃない、剣を頭上に掲げてお互いがお互いを突き合う形になりました。
リウイの方がリーチがあったのか知りませんが、なんと鎧を貫通しましたよ。戦闘オプション《突撃》のようなものですね。
鎧が剣を掲げた瞬間3人に串刺しにされ、リウイがトドメをさした形になりましたね。
倒した後は"センチネル"はリウイを主人と認めてしまいます。竜やランプの魔神の次は鎧ですか(笑)
ドラクエ風に言うと『"センチネル"が仲間になりたそうにこちらを見ている、仲間にしますか?』
これはもう『はい』にするしかないでしょう。断っても何処までも憑いてきそうですし(字に注目)
センチネルって表紙にいるアレですかね?
イメージとしては「鋼の錬金術師」のアルみたいだと思ったんですけど、なんか頭に缶切みたいなのがついてますけどね(笑)
なにはともあれ、心強い同士と鎧にも会えました。それに次の手がかりも見つけました
シヴィルたちとはここで一度別れます。なに、目指すファーラムの剣が1本しかない以上何処かでまた逢えますよ。
これで賢者の国の冒険は一区切りですね。なんか分量が少ないかな。
そしてリウイ達は次の聖剣を求め、エレミア経由で「呪われた島」へ渡ります。
いよいよロードスとリウイのコラボレーションが見れるんですよ。
次の冒険は「呪縛の島の魔法戦士」です。
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