「砂塵の国の魔法戦士」作:水野良 出版社:富士見書房

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第1章 皇太子の後宮(ハーレム)

★はじめに

魔法戦士リウイ第二部の三部作もこれがラストです。

リウイはオーファンの妾腹の王子となってからも変わらず。

昔のような破天荒っぷりを遺憾なく発揮した一国の存亡に関わる大冒険を潜り抜けてきました。

目的地であるオランに着く前の最後の冒険がここ砂塵の国エレミアで繰り広げられます。


これが終わったら国はおろかフォーセリア世界そのものの存亡を左右する大冒険に身を投じるのです。

今回は御馴染みの3人娘に加え、ついにあの娘も合流します。

アラビナンナイト風味の砂塵の国の冒険の始まりです!


★1

湖岸の国の騒乱も収拾がつき、「自由人の街道」でおよそ2週間が経ちました。

リウイたちはオランの一つ前の国、砂塵の国エレミアに到着しました。

砂漠の国という意味ではロードスのフレイムと似ているかもしれませんね。

フレイムは緑の国土を手に入れてつつあるんですけどね。


エレミアといえば職人の王国として有名ですかね、何処で買っても安定した品質なのが売りです。

その反面競争が起こらないのでどうも商売っ気がない気がしますね。

一般人には別段気にならないんでしょうけど、味気ないかもしれませんね。

切磋琢磨し、しのぎを削る事で職人が鍛えられるという事も事実ですし。


東西の文化の狭間であり、砂漠という環境のせいか思いっきり中東の雰囲気です。

行商人も集まり、大陸一とも言われる港まであります。

あのロードスの自由都市ライデンと貿易をしているのもここから出る自由商船です。

ロードスに渡るのならここに停泊する自由商船に掛け合うのがいいでしょう、これは重要ですよ。


ちなみに国自体の人口は90万で首都の人口は2万です。前に寄ったザインの首都が1万でしたから約倍です。

国王はサニトークV世らしいけど、もうじき息子に王位を譲って退位することになってます。


★2

さて、エレミアといえば有名なものがまだあります。それはハーレムです。

ハーレムといえば男1人が大勢の美女を侍らしているのが思い浮かびますね。

ここエレミアではハーレムは王族のみに許されたもので、後宮に美女が沢山居ます。

本妻が別に居ますが、ハーレムの女性達は皆2号に位置しています。

好みで上下をつけたら大奥みたいに暗闘とか起きそうだし(笑)


ミレル・ジーニ・メリッサは事もあろうに同じ時間別の場所で同時にハーレムに誘われてしまうのです。

無論キッパリと断りましたけどね、ハーレム生活で味わえる幸せじゃ満足できないでしょうし。

接触してきたスカウトマン?なんですが、挿絵を見る限り新宿歌舞伎町に居そうな人ですね(笑)


世間一般に広まっているハーレムのイメージなんですが、本物とは微妙に違ってるんですよね。

エレミアにおけるハーレムはオスマン帝国にあったトプカ宮殿でしょう。

あるいは中国の後宮や日本の大奥に似ていますが、イスラム教圏にあったハーレムとは別物です。


ハーレムとはトルコ語でハレム、もしくはアラビア語でハリーム(ハラム)です。

ハラムは「聖地」という意味ですが、原義はどれも「禁じられた場所」です。

イスラム教が性別に対する厳しい考えを持っているのは有名ですね。

その為本来のハレムとは男女を隔離することを意味するのです。そのハレムに入れるのは男の主人唯1人、他の男との隔離なんです。

女性の被るブルカなんて分かりやすいでしょう、異性に肌を見せないような徹底した隔離。それがハーレムの本質をも指しているのです。


エレミアのハーレムと中東のハレムの違いはもう1つあります。それは奴隷の存在です。

ハレムには奴隷がつきものでした、身の回りの世話は全部奴隷がします。

女性も居ましたが、去勢された男性(宦官)も当然居ました。


この奴隷は国の奴隷ではなく、ハーレムにいる女個人の奴隷です。

その為生かすも殺すも主人次第、国の保護も受けられないという人権大事な人には信じられない身分でした。

しかし、その女奴隷ですらハレムの主人(男)の寵愛を受ければ奴隷身分から解放されるのです。

そうなったら奴隷と女主人の身分も逆転しますね、だからこその宦官ですよ。ハレムに入った時点で女は皆競争相手なのです。


中東のハーレムと違ったエレミアのハーレム。

奴隷はいないし優劣もない、まぁ派閥とかはあるでしょうがそれは制度とは関係のない闘争です。

そこに入る事で幸せだという女性は多いでしょうし、間違ってるとも思いません。

ただその範疇に収まらない女性もいるという事も間違いないでしょう(苦笑)


★3・4

女性陣はご立腹の様子です、そりゃあいきなり訳の分からんオカマにスカウトされたらいい気はしないでしょう(苦笑)

リウイが1人の踊り子と話しているのを見てまたムカっとします(特にミレル)。

彼女の名はパメラといい、ハーレムに入る事を夢見ています。チョイキャラではなく、きちんと活躍しますよ。


そこに現れたのが今回ハーレムの女を集めているこの国の王子シュメールでした。

ここからが面倒の始まりでした。またもハーレムに誘われるし(断る)、リウイの正体はバレルし。

リウイとしては「またかよ」って感じでしょうね。

ミレルに至っては何がなんでも断るでしょうね、リウイは無関心そうだけど(笑)

リウイらしいといえばらしい態度かと思います。何がなんでも引きとめようと思わない分変な独占欲がなくていいじゃないですか。


何だってリウイは厄介事に巻き込まれるんでしょうね。

王子同士がこんな酒場で偶然会うなんて凄いですよ、まぁバレたものは仕方ない。

一行は波乱の予感を予感しつつ、シュメール王子に誘われて後宮へ招かれます。


第2章 エレミア王家の秘宝

★1・2

皇太子シュメールの誘いで半ば強制で後宮に連れてこられたリウイたち。王城と後宮は別に建てられているんですね。

アラビアンナイトとかでよく見る球根型の屋根もあって異国情緒たっぷりです。あの屋根って何か理由があってのデザインなんでしょうかね?

エレミアの王城の名前が本編ではデザートローズになっていますね。でもワールドガイドではバーニングアイアンなんですよね。

燃える鉄から砂漠のバラへ・・・・一体なにがあったんでしょう。ただの誤りなんでしょうかね、それとも改築のついでに改名でもしたのかな(笑)


エレミア建国王の伝説は千一の章から成り立っているというのも凄いですよね、まさに「千夜一夜物語」ですね。

創作と事実のごちゃ混ぜとなっているのも特別なことではありません。「千夜一夜物語」は「アラビアンナイト」の原題のようです。

「アラビアンナイト」自体は英訳であって、本当の意味合いは千夜一夜らしい。

千夜一夜について調べようと検索したら.hackの曲「千夜一夜」が引っかかって笑いました。


シュメールはまだ諦めきれないらしく再度ミレルたちに誘いをかけますがやっぱりダメですね。

心境としてはハーレムに入るなんてNO!断じてNO!です(笑)

上の方でも言ったように、彼女達はハーレムという範疇にはおさまらないんですよ。


確かに豪華で裕福な生活は出来るかもしれないけどそれじゃあ満足できないんです。

かえってそれはミレルたちの輝きを殺す事になると思いますよ、例えるならば籠の中で飼われるようなものです。

そっちの方がいいという人も多いかもしれないけど、ミレルたちには逆効果です。


ついにはシュメールはリウイへ試合を申し込んできます。

勿論殺し合いではありませんが、自分が優れた男だという事を知らしめたいんでしょうね。

そういう意味でははっきり言って無駄です。まぁ剣や拳を交えて分かり合うのが男の世界ですし、無意味ではないでしょうね。


勝負は一瞬でシュメールの勝ちとなりました。最初はなんか納得いかなかったけど、試合形式を考えると当然かもしれません。

先に怪我をした方が負けというルールです。所謂ファーストブラッドってやつですか。

先に死んだ方が負けの実戦よりも竹刀剣術のようなスポーツに近い。実戦だとしたらリウイは怪我こそしても先に致命傷を与えそうですね。

シュメールの動きを見ると筋力はどうか知りませんが、敏捷度と器用度が高い印象を受けますね、身のこなしといい剣の鋭さといい。

あとは打撃力さえある程度あれば実戦でも遅れは取らないと思います。


日差しが殺人的な砂漠の国では金属鎧をつけませんからシュメールのような戦い方がベストでしょう。

バッソーやグレソーのような剣と違って曲刀は人を斬り易い剣です、日本刀とかもそうですね。

SWのルール上は大して差はないけど、まぁ趣を楽しむのもいいですよね。

曲刀の場合は相手が金属鎧さえ着ていなければ殺傷力が高くなると思っていいと思う。

だからこそシュメールのようなシャープな戦い方が好ましい。


それにしてもリウイって思いの他クールですよね。

腑抜けとか手応えがないとかいわれても反論しないし見栄も張らない。

ザインでの大活躍も別に自慢するわけでもなくただ自分が何をなすかだけを考えている。

純真が服を着て歩いているパーンとは違った意味でカッコイイ、外交も考えているし。


★3

それからシュメールは歓待という名の酒池肉林な宴を開きます。どうやら暫くは逃がさないつもりらしい(笑)

リウイは元々こういった騒ぎが好きな男ですから見事に場に溶け込んでいます。

酒や女も嫌いじゃないけど醜態を晒すわけではなくまわりも自分も楽しむ。


まさに水を得た魚状態で、実際ハーレムの女の子達もリウイは気になる存在らしいし。

本物の求心力というのは脚色されるものではなく、自然に滲み出るものらしい。

流石は"女殺し"です、夜の街で人気があったのも頷けます。実際こんな男が居たら退屈はしませんね、退屈だけは。

やがてシュメールはリウイにエレミア王家の秘宝を見せてくれました。

この辺からだんだんシュメールが物分りのいい男になってきます。リウイとの会話も友人のようだし、私はそういった雰囲気の方が好きですね。


エレミア王家の秘宝とは、建国王も使用した魔法のランプでした。

中にはシャザーラという美しい女性の姿をしたランプの魔神が入っています。彼女は3つだけ願いを叶えるとランプから解放されるらしい。

今のところは2つ、財宝彼女自身を建国王が叶えて貰っています。シャザーラ自身というのはつまり、自分に惚れさせた訳ですね。

その結果願いを無限に叶えさせられたら立派な裏技ですよね(笑)


こういった魔神や精霊というのは過去に何か悪事を仕出かしているものなんだそうです。

その罪滅ぼしに願いを叶えさせられていると聞きます、そういう民話が多いらしいし。

そういう魔神はやはり屁理屈で願いを曲解して叶えたりするもんですよね。

魔神や精霊が善良でも、願いの仕方が不正確で予想外の叶え方をしたり

これは面白い題材かもしれない、いつか小説で書いてみようかな。金持ちにした代わりにヒットマンに狙われるような身分になるとか。

この手の話は伝統的なファンタジーだと思います。人間と人外のものとのやり取りが面白かったりします。


勿論今回リウイが巻き込まれる事件の発端はこの魔法のランプです。

このランプの魔神に添えられた伝説では3つの願いを叶えた後世界を滅ぼすといいます。

しかし実はそれは嘘なのです、リウイに見せたのは恐怖感を植えつけるという計算もあったのですよ。

ファリスとファラリスが人間を試す為に創ったとも言われているそうです。

真偽はともかく、リウイがこんなものと巡りあったら事件が起こらない訳がない。


第3章 奪われた秘宝

★1〜4

はい、タイトル通りランプが奪われてしまいます。

リウイが泊まったその日に奪われるなんて、相変わらず疫病神なんだか偶然なんだか分かりませんね。

まぁリウイ達が居る時だからこそ守れた命もあるでしょうけど。


リウイ自身アイラを失ったことはかなりのトラウマになっているらしい。

本当に大切な人や物は普段身近に居るものだし、その大切さも失われてみて初めて気づく事だってあります。

しかし、気づいた時にはもう手遅れである事が多いからやるせない。

アイラに関しては手遅れではありません、解けない魔法はないのだから。


その経験があるからこそ、世界滅亡という途方もない話にも危機感を覚えるのです。

世界が滅びたら自分を取り巻く全てが失われ、自分自身の命も失われます。

今のリウイには終末をもたらすものと戦う理由があるんですね。

理由なんてものは自分でこじつけるものでもありますから、義務とか責任が関係するとは限りません。


ランプを奪いにきたのはケシュ族という部族です。

彼らはエレミアの目と鼻の先にある"悪意の砂漠"と言われるカーン砂漠に住んでいます。

実を言うとラヴェルナも彼らとは一戦交えてるんですよ。

彼らの儀式を見てしまったばかりに暗殺者に狙われ続けたのです。

こんな遠くに来てもラヴェルナと関係があるなんて、彼女の旅の偉大さが伺えます。


ケシュ族は魔精霊アトンを信仰しています。

だからシャザーラに願いを叶えさせてアトンを無の砂漠から召喚しようというのですよ。

シャザーラが世界を滅ぼすというのは創作です、完全に作り話です。下手すれば都市伝説と化しそうです。

でもアトンなんて召喚しようものならフォーセリア世界は本当に滅びますよ。


リウイたちの応戦は凄かったですよ、冒険者の流儀がケシュ族を次々と打ち倒します。

リウイが"ファイア・ボール"を使う所なんてはじめて見ましたよ。

「剣の国の魔法戦士」の時点で4レベルでしたから使えて当然なんですけどね

ここ最近魔法を使わないから意表をつかれました、魔法戦士としてそれでいいのかという気もしますが(笑)

まぁリウイの場合は魔法も使える戦士ですよね、剣がメインで魔法は補助です。


ケシュ族の襲撃者たちがハーレムの妃たちを人質に取った時は、どうにか助ける手段はないかと色々考えました。

10人ほどのケシュ族が1人ずつ人質を抱えていますし、ハッキリ言って難しい。

要求しているのは魔法のランプです。1人2人助けるだけならまだしも全員はやっぱり無理かな?


あったとしても高レベルの魔法使いと大きな魔晶石が要りそうです。

クリスタニアだったら選択肢は更に広がりますね、タレントもあるし。

シャーマン/ビーストマスターなアロートなら"インビジビリティ"&"ウインドワープ"で何とかなるかもね。

自分達は見捨てろという気丈な妃とかいると見捨てられないし。

全力で行動して一人でも多く救おうという心構えが真っ当でしょうね。


それはそうと襲撃者の格好なんですが、見覚えがあると思ってたんですが分かりました。

89ページの襲撃者の肩パットがモンゴルマン&バッファローマンの防具に似てるんです(笑)

2000万パワーズの肩パット、これで「猛」「闘」の字が入ってたら本物です。


それだけでなく全体的にハードゲイっぽいデザインも気になります。

多分「るろ剣」の八ツ目無明異に似てるんだと思います。

手に持つ武器も変わった形をしてますよね、こんなけったいな形状が実戦で役立つのでしょうかね?

これならいっそベア・クローの方が役立ちそうです。


シュメールは魔法のランプを渡して人質を取り戻します。

シャザーラを使うには合言葉とか作法が必要らしいから持っているだけでは無意味らしい。

それを知らないリウイは随分と考えていましたよ。

立場が逆でもシュメールはリウイ同様出来うる限りの事を模索していたと思いますよ。


彼らの会話を聞いているとリウイとシュメールって微妙に似ていますよね。

可能性にかけているというか、諦めないしぶとさというか。

ランプについてはリウイの"ロケーション"を持ってすれば追跡も難しくない。

普通の王子はそこまで干渉しないんでしょうが、リウイは良くも悪くも普通じゃありません。


2人の王子が手を取り合うシーンなんて好きですよ、本当に行く先行く先の国で友好を築きますよね。

これでオーファンはラムリアース・ザイン・エレミアと国交を結んだんです。

中原・中部地方においてファンドリアとロマールが孤立しかけているんですよ。

恐るべしリウイ、何気なくオーファンの国益を捻出しています。


こうしてリウイたちは砂塵の国でもう一仕事こなしてからオランへ向かう事になります。

ミレルたちも満更ではなさそうです、ていうか嬉しそう。ハーレムの衣装を着る時は嫌そうだったけど(苦笑)

メイド服の次はハーレムの衣装、3人のコスプレ再びです。次は何かな・・・・・チャイナ服か?(それはない)


第4章 悪意の砂漠

★1・2

奪われた魔法のランプを追ってリウイはティカとクリシュと合流しました。

前作「湖岸の国の魔法戦士」でパーティーに加入した?1人と1匹ですが、別行動を取る事が多いですね。

ですからね、人目についたら大変な事になりそうです。

竜司祭は原則PCには出来ないので街中でも一緒というのはちょっと無理ですし。

生き物を生で食うというライフスタイルとか、竜司祭は街での生活に馴染めない制約が多い。


でも呼べばすぐ来ますから問題はないでしょう、リウイとクリシュは心で繋がっているらしいし。

ティカにだって"アポート"を利用した連絡手段を使っているらしい。

心で繋がっているといいますが、それって感覚も共有なんでしょうかね?

クリシュの痛覚がリウイに伝わっていない所を見るとそうでないと思うんですが。


幼竜はリザードマン語を話しますから会話も可能でしょう。ティカだって竜司祭、リザードマン語は出来そうですね。

例え喋れなくても3レベルの"コミュニケート・ドラゴンレイス"さえ使えば意思疎通も可能です。

この意思疎通というのは会話なのか心話なのかがよく分かりません。

心話だとしたらリウイ同様思考まで読み取れるんでしょうね、実際そういう節もありますから正解かもね。


しかし2人とも肝が据わってますよね。

クリシュが「この女を食わせろ」とか「もっと柔らかい肉をつけてもらわないとな」とか言ってるのに平然としています。

クリシュにだって好みが合ってメリッサは食べたいけどジーニはいらないらしい(苦笑)

筋肉がついているのは嫌なんでしょうかね、トカゲのくせに好き嫌いするとは。


先のザインでの出撃の時にロマールの兵士を食べたらしい。

人の味を知った動物は人しか受け付けなくなると聞いた事がありますが、竜もそうらしい。

なんか殺伐とした方向で仲がいいですね、彼ら。


ティカは今の立場を喜んでいるようですね。

竜と一緒に居ることは竜司祭にとってこの上ない修行になるでしょう。

その竜を従えるリウイへも竜同様の畏敬の念を持っているらしい。

クリシュはいずれ成竜へ脱皮しますがその時どうなるのか、楽しみのような不安のような。


よくよく考えたらクリシュはリウイの命令に絶対服従するわけだし、ドラゴンテイマー技能も必要ないかもしれませんね。

少なくともクリシュを操る事は出来ます。あとはリウイ自身がその状態で戦うのに支障がないかどうかです。

竜を操るだけじゃ戦闘には不十分だというのなら技能が必要になってくるでしょうね。


★3・4

リウイは単身ケシュ族の儀式の場に潜入を試みました。

シャザーラを呼び出してアトンを召喚してもらうつもりなんでしょうね。

まぁ合言葉とかを知らないのだから無意味なんですが、願いは叶えてくれないけど呼び出すだけは可能らしい。


ここでリウイはそのソーサラー技能を遺憾なく発揮します。

"ロケーション"で位置を特定し、"タング"と"コンシール・セルフ"で侵入です。

全ストーリーを通じてこれほど魔術が役に立った事があったでしょうか?(笑)

いずれも4レベルの魔法ですが、後に5レベルの"アポート"を使っています。

どうやらリウイは5レベルのファイター/ソーサラーになったようですね。


もしも最初からファイター一本伸ばしだったとしたらもっと凄い事になっていたでしょうね。

ソーサラーとセージに注いだ経験点もファイターに回せています。

リウイの生まれが貴族でファイターとセージは1ずつ持っていると仮定しましょう。

完全版ルールの場合はソーサラー0→5でセージ1→2にするには21000点あればいいんです

魔術師だったとしたらソーサラー1→5でセージ1→2には19500点、両方とも0だとしても21500点ですね。

ファイター5にこれらを加算すると8レベルぐらいになりそうです。そう考えると凄いですよね、でも計算間違ってないかな?(苦笑)


この潜入でリウイは初めてアトンの名を聞くわけです。ていうか収穫といえばそれぐらいですね、あと集落の位置。

"コンシール・セルフ"は姿だけでなく匂いや音すらも消す優れものですが集中が必要です。

剣をかわすような集中の解ける動きをしたらバレちゃいますよ。

「怪しい者じゃない!」って、いいや怪しいです、不審人物以外の何者でもないし(笑)


それにしても、シャザーラって何なんでしょうね?。呼称が知識魔神だからっていわゆる魔神の同族とは限らないし。

"コンシール・セルフ"中のリウイを普通に見破っているし。ファリスかファラリスの従属神眷族という説もありますし。

精霊のように血肉のない存在という気がしますが、精霊力を司る普通の精霊には見えない。

アトンのような複合精霊とも違うし終末のものでもないでしょう。いずれにしろ実に興味深い存在です、いつかデータも公開しないかな?


クリシュまで召喚し逃げる際のリウイの「また会おう!」というセリフは怪人二十面相を想像します。

シチュエーションはルパンV世ですけど、その場合は「さぁ〜らばだ、とっつぁ〜ん!」ですから(笑)

また会おう明智君!とばかりに無駄にカッコよく去っていくリウイは微笑ましかったです。


第5章 内通者

★1〜4

帰還したリウイはアトンの事を持ち出しますが、当然皆知りません。

「知名度:−」になるでしょうからね。いくらセージ技能が高くても分からない情報だと思います。

これを知るには当事者から話を聞くしかないでしょう、ラヴェルナとかバレンとか。

世間的には報道規制さえ敷かれるというレベルの情報です、知らないのも無理はない。


今回は内通者を探し出す事を始める一同ですが、私は正直言ってパメラがケシュ族のスパイだと思ってましたよ。

だからミレルがパメラを偽のスパイとしてでっち上げた時には予想が外れたな、とちょっと悔しかったです。

さんざん仲良くしておいて、実はパメラがスパイでしたとなったら面白いと思ったんですけどね。

見事に外れましたよ、パメラはいい娘でした(過去形)。


本物の内通者はいきなり出てきた娘なんで、特に突っ込む事はありません。

それを見つけるためにパメラが皆の前で犯人扱いされたのはちょっと可哀そうだけど。

想い人が手の届かない王子様、という点ではミレルとパメラは似ていますよね。

そんな2人はいい友達になれたかもしれませんよ(過去形、その上推測)。

いや、既に友達なんだけど新密度がアップして朋友と書いてポンヨウのレベルにまで達したかと(笑)


リウイたちは次の襲撃に備え、妃や衛兵たちを鍛え始めました。確かにこのままでは足手まとい以外の何者でもないし。

衛兵は弱いし、妃は一般人同様だし。いい機会だからこういう習慣は末永く残しておきたい所です。


ハーレム内の妃達を探るミレルは輝いていました。

以前エレミアのハーレムには優劣はないと書きましたが、それはシュメールの独善なんですよね。

確かに全員を2号にして同等に扱っています。だから侍女も居ないし奴隷も居ない。


でも女というものはこういう環境では派閥を作るものだし、腹では何を考えているか分かりません。

そういったしがらみを探り、内通者をいぶりだしていく仕事はミレルならではです。

流石はオーファン盗賊ギルドの秘蔵っ子です。情報操作もこなしますね、万能盗賊の彼女は密偵に向いてますよ。


どうせ人手はあるんだし、いっそ後宮のまわりに罠でも仕掛けたらどうでしょうね?

正門以外から入ろうとすると「おの〜れルパ〜ン!」(銭形)みたいな事になる(笑)

クリシュを見回りとして放っておけばそれはそれは凄い事になるでしょう。

シャギャー!バッサバッサ!と大暴れです。なんか余計な犠牲も増えそうだけどね。

ハードゲイっぽい格好をしている奴だけ攻撃させるとかできないんですかね?(無理だ)


クリシュでなくていいから、リウイも使い魔を持てばいいんですよ。

あれがあるだけで随分と違いますよ、まぁリウイについていったら死にそうですが。

動物は何がいいでしょうかね。奇を狙ってとかいいかもしれませんよ、賢いし。

多分使えると思います、でも猫とかに比べると有能過ぎるかな?


第6章 襲撃!

★1・2

ケシュ族2度目の襲撃です。襲撃者への対応は前回とは比べ物にならないほど良かったと思います。

前回は奇襲でしたが、今回はこっちも予想していたことですし対応が早かった。

リウイたちの指導もあって衛兵や妃たちの対応も良かった、まぁ衛兵の中にも内通者がいましたけど(苦笑)


特にリウイの仕事っぷりが目立っていましたよ。

扉には"ハード・ロック"をかけ、衛兵達の陣頭指揮もとり、自ら襲撃者と戦いました。

これまた初公開の"ライトニング"まで使ってたし(多分)。

警備なんだし"ロック"よりも"ハード・ロック"かな?と思います。


王子様とは思えませんね、ここにきていい動きです(苦笑)

そういえばリウイってリジャール相手に稽古とかしてたんですよね。

大陸最強の戦士と稽古が出来るなんてリウイってつくづく人脈に恵まれてますよね。

リジャールとしては息子とキャッチボールをしているようなものなのかもしれません。

2人の王子は文系らしいし、リジャ−ルもそういう感じで息子と触れ合いたかったのかもしれない。


他のメンバーも色々活躍してましたね。メリッサなんてウォーハンマーで賊の腹をぶん殴ってたし。

しかも鉤状になっているから凄いダメージだと思いますよ、内臓グシャー!って感じで(笑)

SW的に言うなら数回クリティカった感触。


★3

結果的には前回より犠牲者は少なかったけど、無傷ではありません。シュメールを庇ったパメラは死んでしまいました。

最初出て来た時は裏切るか殉じるかだと思ってましたが、本当に死んでしまうとは。

内通者はやはり妃達の中にいました、それも2人。シュメールに遅効性の毒を使って、合言葉を聞き出そうとしていたらしい。


毒の正体は不明です、解毒剤がケシュ族にしかないというのだから毒もそうなんでしょうかね。

特徴としては緑色で粘性がある遅効性のダメージ毒らしい。そういう毒はルールブックにも載ってませんしね。

解毒するとなったら根性を入れて"キュアー・ポイズン"しかないでしょう。ケシュ族から解毒剤を手に入れるのはそれが失敗してからです。


しかし、パメラの場合急所にナイフが刺さってしまいましたからね。

毒の効果云々以前に致命傷ですよ、この状態で彼女を助ける方法はあるんでしょうかね?

臓器の損傷は"リジェネレーション"や"リフレッシュ"などで治るものでしょうか。

治ったとしても直ぐにもち返せるかどうかは疑問です。


いっそ"リザレクション"の準備をした方がいいかもしれない。エレミアにも1人ぐらい9レベル以上の司祭がいそうですし。

ワールドガイドを見るとこの中部地方にも1人いますよ、最高位の司祭が。

マーファの最高司祭"母鹿"エリデルードです。あのザインのゼヌウスに投獄させられた経験もある人です、年齢不詳。


エレミア王家のコネクションを持ってすれば高位の司祭も応じてくれると思いますよ。

このあとシュメールはそういった事をしたんでしょうかね?

特に書かれていませんが、何か問題はなければ試しても良いと思いますよ。

この際悪足掻きでもでもいいから可能性にかけるのも手ですよ。


★4

こうして賊の襲撃は乗り切ったものの、実は事態は悪化してるんですよね。

シュメールの父親の方が合言葉を喋ったらしい。余計な事をしてくれましたね(苦笑)

前に言ったとおりシャザーラには世界を滅ぼす力はありませんが、ケシュ族がアトンを召喚したら世界は滅びます。

親父の方の後宮にもいたんですね、内通者。これでケシュ族は願いを叶えられるのです。

建国以来ずっと護られてきたランプなのにここに来てこの始末。偶然にしては皮肉です、実に見事な連係プレーです。


シャザーラ自体は世界は滅ぼせなくても強いですよ。多分上位精霊並の力はあるかと思います。

上位精霊は一律18レベル・・・・・・まず生き延びられません。

もしも願いを叶えたとしたらケシュ族は一足早く涅槃に旅立つことになります。

アトンに飲まれないだけマシかもしれませんけど、ていうか涅槃じゃありません。


リウイは念の為にラヴェルナにまでアトンの事を聞き、悪い予感は的中します。

このままではフォーセリアは滅びる、シャザーラではなくアトンによって。

まだボス戦には早いですよ(笑)


第7章 破局の砂時計

★1・2

ここで予想外のラヴェルナ登場!

ラヴェルナは既に大陸を一周してますから、大抵の場所へいけるはず(西部諸国除く)。

シュメールとも既に会っているようですね、しかもシュメールはラヴェルナもハーレムに誘っていたらしい(苦笑)

本当に見境がないですね、美人なら誰でもいいんか。


しかしラヴェルナは既に人妻です。シュメール曰く無骨な男ことローンダミスが旦那様です。

今回はラヴェルナも戦闘に参加するし、いっそ旦那も連れてきてくれたら楽だったのに。

夫婦で出張なんていいじゃないですか。普段忙しくて一緒にいられないんだし、たまにはねぇ(笑)

例え目的がケシュ族掃討でも数日間は一緒ですよ、嫌なパックツアーですが(パックじゃない)。


ここにきてリウイはようやく真の敵を知る事となります。

魔精霊アトンについては「魔法王国カストゥール」の方で書いてます。

魔法の副産物のように思えて実は終末のものです。


流石のラヴェルナもアトンと終末の巨人の関連性まで言及していませんね。

アトン退治こそはSW最大最後のクエスト、SW黎明期からの設定です。

最後だからってそれがSWの終了を示すわけではないと思いますよ、ていうか思いたい。

終末は始原であるというフォーセリアの摂理通りそれは新しい始まりです。


SWとはアトン退治の為に存在しているのではなく、フォーセリア世界を楽しむためにあるのです。

アトンがいようがいまいが色々な事件が起きて世の中は変わり続ける。そうなればまた新しい設定でSWが楽しめるのです。

そういった変化を著すために新しいワールドガイドも必要になるんでしょうね。


現にリウイ達の活躍で随分と中原・中部の事情は変わりましたよ。特にザイン、変わりすぎです(笑)

モラーナ公国なんていう新しい国まで生まれてるし。そういった変化を語り、その世界を守るのがリウイの冒険なんです。

そういう意味ではロードスの英雄達とそう変わりませんね。


ラヴェルナ「あなたという人はどうして行く先々で騒動を起こすのですか?」

リウイ「オレのせいじゃないだろ?」←もっともです

ラヴェルナ「では言い直しましょう。どうして行く先々で騒動に巻き込まれるのですか?」

………まったくです(苦笑)


メリッサに言わせればそれが勇者の資質らしい。一理ありますね、機会あってこその勇者ですから。

騒動に関わり、それを乗り越えるからこそ勇者と呼ばれるのです、そしてある時を境に英雄と呼ばれるようになるのです。

リウイの場合はもう仕方ないと思う。そういう星の下に生まれたんでしょう。北斗神拳伝承者のようなものですね(苦笑)


そうそう、ラヴェルナがアトンのいる砂漠を死の砂漠と言っているんですよね。

本当は無の砂漠なんですけどね。ただの抽象的な表現なのか、それとも素で間違えているのか。


★3

今度はこっちがケシュ族に襲撃を仕掛ける番です。リウイ達はラヴェルナも加えてエレミア騎士団が到着するまで儀式を阻止します。

ちょっと危なかったけど無事にランプは取り戻せました。世界滅亡はとりあえず延びたらしい。

ここでリウイは"フライト"は使えないといっています。直後同じく5レベルの"アポート"は使うのにね。

一体どっちなんでしょう、もしかして今回の襲撃でレベルアップしたとか。

5レベルになれば"ビジョン"で目玉を飛ばしたり出来るんですけどね。


それとリウイが今度こそはちゃんとクリシュに跨ってランスを持ってました。ちょっとハイランドの竜騎士を思い出しましたよ。

ハイランドの竜騎士は専用のランスである竜騎士槍(ドラゴンランス)を使用します、同名の某作品ではありません(笑)

リウイの使っていたのは普通のランスだったと思いますけど、これでも《突撃》って出来るのかな?

一応は竜騎士はドラゴンランスで《突撃》をするらしい。

竜に乗った状態で《突撃》をする場合は馬のモンスターレベルの替わりに竜のそれを当てはめます。

ちなみにドラゴンランスは半ば固定されているので地上への突撃にしか向かないらしい。


こういった竜騎士のルールは今のリウイにどの程度適応するのかは謎です。

もしもロードスでリウイの筋力のドラゴンランスを作るとしたら銀貨800枚に打撃力30になります。

ドラゴンランスは普通のランスのように攻撃力へのマイナス修正こそ入らないけど打撃力への修正は少なめです。


第8章 最後の願い

★1

あなたの願い叶えましょう!

これがこの本の帯に書かれていた文句です。

当時、私は徹夜の果てにこの本を購入し水野先生からサインを頂きました

その時この帯を見て笑いました。あ〜粋な偶然だな、とね(苦笑)


前回の戦いでケシュ族の集落を抑えたエレミア王国。ケシュ族から自治権を剥奪し、領主を置いて王国に組み込みました。

しかも砦やら兵隊やらも置いたりしたのはさもありなん。あんだけやんちゃをすればこうされても文句をいえません。

とはいえ、ケシュ族全てを版図に組み込んだ訳ではありません。

族長をはじめとした一部の連中は逃亡してしまいました、そして彼らはシャザーラの使い方も知っています。

シュメールもいい加減ランプを厄介払いする気になったようです。


何かの願いを叶え、シャザーラを解放してしまおうというのです。無論暴れるでしょうから有志のみが砂漠でこれを執り行います。

仮に彼らが皆殺しになろうと国民にまで危害は及ばないでしょう。ランプの魔力が失われればシャザーラは物質界では安定しません。

多分普通の精霊のように元いた世界に還るんでしょう。それが何処なのかは断言できません、ていうかないかもしれない。

ファリス・ファラリスがこの為だけに創造したのなら、本来住む世界なんてなくても不思議ではありません。


そうなると何の願いを叶えるかが気になりますよね。

これが男なら金と女と名誉がベスト3に入りそうですね、500年経っても変わらなそうです(笑)

でも一つに絞るとやっぱりかな。個人個人で色々あるでしょうが、一番無難です。

女だったら美貌と若さと金ですかね。取りあえず容姿さえ良ければ男も名誉も金もついてくるかもしれませんし(苦笑)

その周到さが男にはない発想かもしれません(100%偏見)。


いっそリウイは老竜を倒せる剣の腕でも貰ったらどうですか(笑)

魔法戦士のアイデンティティーを守るために「俺を10レベルのファイター/ソーサラーにしてくれ!」でもいいでしょう。

メリッサ辺り全面的に賛同してくれそうです。


まぁ王家のものだし、そんな私的なことはダメでしょう(分かってるなら言うな)。

国益とは言わないけど人様の為になる事にした方が無難でしょうね。

シャザーラ解放に立ち会う有志達への報酬というのも建設的ですね。


アトンを何処かに飛ばしちゃうとか出来ないんでしょうかね?

精霊力が存在しない場所があればの話ですが、無の砂漠は出てこれるからダメです。

私としてはクリスタニアの"眠れる灰色熊"ウルスに竜王を放り出しても良いから"パージ"して欲しい(無茶です)。


願いを叶える以前に何処かにランプを捨ててしまうというのも不安です。

捨てるだけで存在はし続けますからね、魔法のアイテムは物理的手段で破壊する事は普通は不可能です。

中にはソレが可能なのもありますが、このランプは恐らく無理でしょう。

例え火口に捨てようが海に捨てようが不安、混沌界に捨てる手段があればまだ大丈夫そうです。


これらは非解除の魔法「形質保持」「品質保持」がかかっているからです。

遺失魔法"パーフェクト・キャンセレーション"で物凄い高い達成値を出せば解除出来るでしょう。

でもそれだとシャザーラまで解放されそうです、願いを叶えずに。

それは避けたいですね、どうせ解放するなら何か叶えた方が良いでしょう。


そういえばリウイがこんな事を言ってました。

リウイ「火口に落ちたものでも炎の精霊などに命じれば回収出来るかもしれない」

これは聞き逃せません、火竜山の火口に落ちた"支配の王錫"回収可能ですか?

ある意味魔法のランプよりも嫌らしいアイテムですが、エフリートと盟約を結んだ精霊使いなら可能かもしれない。

サラマンダーに"フルコントロール・スピリット"で頼めばいいのならなお良し。


★2・3

そして本番です。リウイは考えました、それはもう一休さん並に。

あるいはあばれはっちゃく並に逆立ちして考えた気分です。

リウイの望む事は一つに決まっています。魔法の指輪に囚われているあの人ですよ。


シャザーラの魔力をもってすれば助け出す事自体は可能かもしれない。

リウイの事です、その見返りにシャザーラを倒すために奇跡を起こすかもしれません。

しかしそんな私的なこと願いを叶える訳にもいきませんよね。


シュメールなら頼めば案外アッサリとOKしてくれるかもしれませんけどね。

もはやリウイとシュメールは朋友と書いてポンヨウです、でも皇太子として公私混同は出来ないのが実情でしょう。

ではシャザーラと戦う必要がなければどうか?

もしもそんな方法があったらリウイの願いも皇太子的にOKが出せるでしょう。

ちょっと無理のように思えますが、あったんですよねその方法が。


リウイはシュメールから許可を得た上で願いを叶える権利を得ました。どうやら主人を切り替える儀式とやらも必要だったらしい。

なかなか面倒ですね、シャザーラ。段取りが色々要るんですね。ここでリウイは5レベルの"アポート"を唱えます。

前章では使えなかった5レベル魔法を使ってるのは気にはなりますね。

やっぱり経験値を貰ってレベルアップしたと考えた方が良いんでしょうか。


呼び出したのは魔法の婚約指輪。カスゥールの魔術師が作り、紆余曲折を経てあの人が囚われている指輪です。

"アポート"で呼び出したのだから3分後には元あった場所へ帰るんですが、気にしません。

この際多少のルール破りは流します、融通は美徳です。


伸るか反るかの大勝負!勝とうが負けようがシャザーラとの対峙はこれが最後です。

リウイ「ランプの精霊シャザーラよ汝が主として我は命じる……心の底から我を愛する証として…………、
    この指輪を嵌めやがれ!!

私も薄々感づいていましたが、この時は喝采をあげましたね。

普段使わないサイズと色まで使っているのはその時の感動の反動です。


建国王もこうしてシャザーラを自分に惚れさせましたし、アリです。

やはり願いのベスト3には女が入りますかね(苦笑)

そしてシャザーラは愛を誓った上で指輪を受け取り、指輪の魔力が発動します。

「魔法戦士リウイ9」で触れているようにそれが指輪の発動条件です。


そしてついにあの人が帰ってきました。

シャザーラが新たな指輪の虜囚となり、前の虜囚は解放されました(真っ裸で)。

リウイもミレルもジーニもメリッサもそれぞれ反応を見せます。

特にミレル、恋敵だけど親友でもあるので涙目ですよ。いい子ですね………女4人で抱き合うシーンは印象的です。


もったいぶって名前を伏せてきましたがアイラお帰り!

髪が金髪になってるんですが絵では茶系ですよね。1巻のそれらしき女性は茶色がかった金髪になってましたけど。

そうそう、指輪の効果でアイラはシャザーラの能力使い放題です。一応心も繋がっているので、新しい仲間かもしれませんね

直後シュメールにナンパハーレムに誘われますが断ります。シュメール黒星更新、オーファン勢計5人には全敗ですよ(苦笑)


こうして砂塵の国での冒険は終わりました。シュメールの戴冠式にも国賓として出席したりと至れり尽くせりでしたね。

オーファンを出たときは4人だったのに、何時のまにやら2人と2匹増えています。

精霊使いがいないくせに竜司祭や竜やランプの魔神のいる変わったパーティーです。

「自由人の街道」を歩けばオランまで少しです。本編では5日なのに、ワールドガイドでは3週間になってますけどね(苦笑)


リウイ・ジーニ・メリッサ・ミレル・アイラにティカ・クリシュ・シャザーラの非常要員?も加え、

次回から「魔法戦士リウイ第三部 ファーラムの剣」が始まります!




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