「剣の国の魔法戦士」作:水野良 出版社:富士見書房

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第T章 魔女の弟子

★はじめに

「魔法戦士リウイ」第二部の始まりです!

第二部とはいっても刊行された順でいえばこれが初めて世に出たリウイです。

初版は平成5年の2月となっていますね、挿絵は志賀智志先生でした。

そして新装版となり挿絵も横田守先生に変わったわけです。ちなみに刊行の初版は平成13年の9月です。


時間的には第一部の終わりから大体1年ぐらい経ってますかね。

シリーズ全体を通してみると時間の流れが合わない所もあります。

Q&Aによればあとでキチンと整理するそうなので、それまではその場のノリに合わせます。

この本ではリウイがジーニたちの仲間になったのが1年半前となっています。

そして一部では大体半年ほど時間が流れていたので、1年ぐらいでいいかな?とね。


時間的に良くても季節が一致しない事もあるんですが、それはそれ。

矛盾してたら深く考えない気にしない、見事合っていたら賞賛する。

私は楽しめれば細かい事にはあえて追及しないタイプです。


さて、この第二部から第一部のような一般冒険者の冒険とは趣が変わってきます。

リウイはマイリーの勇者の啓示を体現するように様々な事件を解決していきます。

それは村とか町とかいうレベルではなく国家レベル、時には世界レベルの事件です。

今回の話も間違いなくオーファンという国家そのものに影響する事件です。


それでもリウイはリウイで立場をわきまえつつ自分らしく立ち向かいます。

勿論ジーニ・メリッサ・ミレルも心強い仲間です、アイラはまだ指輪の中ですけどね。


★1・2

事件の発端には例によってリウイが一枚噛んでいます。

長い事旅に出ていた"魔女"ラヴェルナは古代王国の遺跡の情報を手に入れてました。

リウイはその情報を掴み、ギルドからの調査隊の先回りをしてガッポリ儲けてきました。


ギルドの掟がどうなっているかは知りませんが、普通に考えて違反ですよね(苦笑)

バレて破門を食らっても文句は言えないのは確かかと・・・・・まぁバレなきゃいいんですけどね(笑)

勿論マジックアイテムはアイラの為に取っておきます、それ以外の宝物を売っても十分なのでまぁいいかな。


見つけた物も全部は盗らず、本みたいなのはある程度は残しています。

しかし、その残したものの中にとんでもない物があります。

魔術至上主義者であるギルドの次席導師フォルテスがそれを見つけて隠匿してしまうのです。

ちなみにそれがあったのは無の砂漠の近くだったそうですけど、伏線というわけではなさそうです。


リウイももちろんそれの存在を知っていました。

なら何故始末しない?とも思いましたよ、でもその感想は結果論ですよね。

普通はあんな事件に発展するなんて予想できませんよね。

隠匿する事だって予想できないし、そんな偶然は考慮の外です。


リウイ自身はあれを見つけたときどう思ったんでしょうね?

ギルドは大騒ぎになるぞ、とかかな。果たしてギルドに渡していいのか?とは思わなかったんでしょうかね。

仮にギルドに手に入ったとしたらカーウェスの判断で封印されてそうですけど。

まぁ終わった事は仕様がない、リウイはちゃんと責任を取りますし。


それはそうと、リウイの扱いが随分と上がってますよね。第一部を先に書いているからそう思えるんでしょうけど。

特にミレルですよ、彼女はますますリウイのことが好きになったようです。

最初は戸惑っていたけど今ではジーニやメリッサ同様かけがえのない人になっています。

アイラとの約束で抜け駆けはなるべく控えています。


★3

所変わって魔術師ギルド、リウイは帰還したラヴェルナの呼び出しを受けました。

ちなみにラヴェルナもフォルテスもリウイもカーウェスの弟子に当たります。

ラヴェルナに関してはワールドガイドで色々なエピソードが見れます。

必要な時は実例を挙げますね、あと略歴など書いてみますか。


新王国暦492年生まれで12歳にギルドへ入り、18歳で導師の資格を得ています。

同じく18歳の時、新王国暦510年にリジャールの命で大陸一周の旅に出ました。

そして今年521年に帰還し「アレクラストの博物学」を著す、当年29歳。


しかしこれはワールドガイドの記述です、生年も少しズレているかもしれませんね。

なにより本編での記述とも少しズレていますし、こういった所にも誤差があるんですね。

彼女は"魔女"の呼び名の通り色々不穏な噂がありますが、実際デマっぽい。

今度からカーウェス爺さんに替わってリウイの指導をする事になりましたけど、大丈夫ですよ。

フォルテスの指導を受けるよりも数倍マシでしょうし(笑)


そうそう、カーウェス爺さんは具合が悪く臥せっています。

病気なんですが、なんか奇妙な病気なんですよ。

若い頃に激しく魔力を使った高位の魔法使いがかかる病気だそうです。

マナの枯渇が云々ということですが、それだとウォートとかも危ないんじゃないかな?

大ニースが早くに亡くなったのも、神を下ろしたことでこの症状に陥ったからなのかもしれません。


このままだと衰弱死でしょうか、そこでカーウェスは遺言っぽい事を言い残します。

カーウェス爺さんは宮廷魔術師ギルドの最高導師を兼任しています。

そこで最高導師をフォルテスに、宮廷魔術師をラヴェルナに任せるそうです。

どちらかと言えば、今までの兼任が異常だったんですけどね。


そしてリウイに関してもラヴェルナに任せるんですよね、彼女は宮仕えの身になるわけです。

そしてリウイの素性は王子様ですから、そっちの方が色々便利かもしれませんしね。


リウイは当分フォルテスの持ち帰った古代書の解読に専念する事になります。

ここでリウイはアレがギルドに収められていない事を知ります。

精霊王だの異界の門だの物騒そうなのが色々ありますが、一際危険なものがね。

それは『魔力の塔の建造の書』です。


★4

さて、大事件に発展する前に各キャラのデータをおさらいしてこの章はお終いにしますか。

リウイ達のデータが載っているのは今の所この本だけですし(多分)

ああ、載っているのは新装版でなくて旧版ですよ。


リウイ 20歳

ファイター5、ソーサラー4、セージ2です。何故か北方蛮族語なる言語を習得しています。

ジーニも使えるところを見るとアリド族の言葉なのかな?

常々体格がいいと言わる通り、筋力20で生命力22と高い数値ですね。

装備にロングボウが入っていますが、使った事はあったかな?


ジーニ 24歳

ファイター6、レンジャー4です。予想通りファイターは高いですね。

大陸でも屈強のオーファンの騎士団でも騎士隊長の務まる実力です。

筋力18で生命力20とリウイより若干劣るのもイメージ通り。

装備がプレートメイルですが、挿絵では着ていない(苦笑)

ちなみに西方語は話せなかったりする、北方蛮族語がその代わりです。


メリッサ 19歳

プリースト4、ファイター3、セージ1。家を出た後はセージ技能を伸ばしていないらしい(笑)

知力は18と高めだけど、特にツッコむ所はない。

ちなみに「湖岸の国の魔法戦士」ではプリーストが5に上がってたりします。


ミレル 16歳

シーフ4、以上。頭がいいとよく言われるけど知力は12しかなかったりする。

でも実際ミレルはそうとう賢いです。キャラの知力が言動に影響するかはTRPG的にも難しいところです。

でも器用度と敏捷度が流石に高く、両方ともボーナス+3。

                                       

ラヴェルナ 28歳

ソーサラー9、セージ7、ファイター2。

流石にレベルが高い、ワールドガイド掲載時のスレインよりも高い。

知力は24とMAXです、ニースとかバグナードと一緒です。言語も色々操れますし、まさに才女ですね。

彼女は「名乗れ!今こそ大英雄」でPCとしても活躍しています。PCならではのハジケは必見です。

年齢がワールドガイドと一致しませんが、その辺はまだ誕生日とかで説明出来るでしょう。

ていうかワールドガイドの年齢って521年の事なんですかね?


あとローンダミスとフォルテスもありますけど、その時になったらね。

なにはともあれいよいよリウイの人生が一気に動きます。

元々ファンという大きいけれど小さな街では収まらない男だったし、いい機会です。

運命の旅となるでしょうが、リウイはむしろ楽しんでいるようです(苦笑)


第U章 国境不穏

★1

今回は宮廷での弁論が主な内容です。

ファンドリアの騎士団が越境して野営を始めたというのがそもそもの論点です。

オーファンとファンドリアは共にファン王国の領地を分かち合った王国です。

なんとなく国境は決まっていますが、決して友好的とはいえない間柄です。


ファン王国が事実上滅びたのは新王国暦494年の事です。

その際に南東部では幾つかの組織が"服従王"テイラーT世を王位につけ、ファンドリア王国を建国しました。

しかし王権の強化を図って謎の死を遂げました。次のロッドT世も同じようにして不可解な死を遂げました。

現王テイラーU世は幸か不幸か怠惰の限りを尽くしているので長生きしそうです(苦笑)


ちなみに幾つかの組織とは、大まかに4つ挙げられます。

"千の指"ファンドリア盗賊ギルド、"鮮血の短剣"暗殺者同盟、"鉄足のロバ"貿易商ギルド、"暗黒の太陽"ファラリス教団。

どれもこれも思いっきりアッチ側の社会の人たちですね。この辺の細かい事情は「SWツアーファンドリア」を見るといいです。

なお、"暗黒の太陽"は信者の団体であり、教団そのものではないです。もっとも、教団と密な関係にあるので無関係ではないんですけどね。

ワールドガイドでは"黒き太陽"だったのに、SWツアーでは"暗黒の太陽"になってるんですよね。


ちなみに建国の翌年である495年にリジャールはクリシュを倒しました。

建国したのはファンドリアに遅れる事6年、新王国暦500年でした。それからも中原全体で本当に色々な事がありました。

そして現在はオーファン・ラムリアース同盟ファンドリア・ロマール同盟の睨み合いとなっているのです。

一度戦が始まれば中原全体を巻き込んだ大戦争になりそうですね。


急な知らせで出仕した宮廷魔術師ラヴェルナですが、騎士たちの好戦ムードの中にあって敢えて自重を進言しました。

今の所は越境しただけで戦を仕掛けられてはいないしね。

こっちから手を出したら最悪ラムリアースの出兵なしにファンドリア・ロマール同盟と戦わなければなりません。

結果的にはファンドリアやロマールとも戦闘にはなりませんでした、一歩間違えたら危なかったでしょうが。


そうそう、この場にはラヴェルナの夫であるローンダミスもいるんですよね。

氷の女石の男と呼ばれますが、実際は結構夫婦仲は良いですね。長い旅を一緒に過ごした訳ですし。

旧版では40代に見えたローンダミスも心なしか若くなった気がします。

                                            

あと注目したいのは騎士団長のネフェルでしょうか。

ローンダミスのせいで影が薄いけど、歴としたオーファン鉄の槍騎士団の団長です。

実力的にはどの程度なのかは謎ですが、8レベルのローンダミスの方が強いらしいので7レベルぐらいかな?


それともう1人気になる人がいます。騎士隊長のベルーガという男です。

ほんの数行出てきただけの脇役ですが、ベルーガというのが気になりました。

「魔法王国カストゥール 復讐の継承者」に同名の人物が出てきます(2人目)。

そしてファーラムの剣を鍛える際に協力し、精霊都市フリーオンを作った精霊使いとも同じ名前です(3人目)。

まぁ2人目と3人目は同一人物なんでしょうけど。


★2

ラヴェルナはザインの参戦も仄めかして騎士たちの説得を試みましたね。

この時点でのザインがファンドリア・ロマール同盟に応じて出兵したかといえばどうでしょう?

ワールドガイドによれば去年(520年ね)、オーファンとザインの間にちょっとした事件がありました。

ザインはオーファンへ亡命したモラーナの貴族の受け渡しを要求し、リジャールはこれを拒否したのです。

そこで戦が起こったらザインが反オーファン同盟に参加するのではないか?と懸念しています(ラヴェルナが)


ちなみに湖岸の国であるザインもファン王国のようにクリシュに滅ぼされたモラーナ王国の後進です。

リジャールの妻メレーテ妃モラーナの血筋です。ついでに二人の王子もね。

そこでモラーナ王国復興派はオーファンの第二王子をモラーナの王として主張したのです。


運悪くそんな時期に通りかかったラヴェルナ達はザインにおいて長い間幽閉されています。

その期間はワールドガイドでは半年、文庫では1年となっています。この辺もまた微妙ですね。

ていうか怪しいからという理由で1年だか半年だか幽閉するなんてあんまりだと思います(苦笑)


こんなザインも「湖岸の魔法戦士」ロマールに出兵を請うような状態になります。

しかし本格的に対オーファン同盟に入る前にリウイ達の活躍でオーファンと同盟を結ぶようになります。

そう遠くない未来の話ですよ。ザインは長い間色々な事件に見舞われてきましたしね。


★3

騎士達とラヴェルナの口論が続いていた時、フォルテスが姿を現しました。

魔術師ギルドの次の最高導師とはいえこの場に顔を出す事は許されません。

身分で言えば庶民だし、王様に会うとなれば段取りが必要です。

しかしフォルテスは堂々としたものでした。元からの性格もそうですが、無限の魔力を握っているからでしょうか。


フォルテスにとっては魔術こそが至上の価値。

剣は野蛮であると思うからこそ騎士達はおろかリジャールにすら敬意が見えません。

嫌な方向に達観していますね、魔術以外の世界に触れても拒否反応を起こしそうです(苦笑)


フォルテスは命知らずにもリジャールだけに事情を伝えようとしました。

魔力の塔を建て無限の魔力さえ得ればファンドリアはおろか大陸を支配する事も可能だとね。

消耗せずに魔法使いたい放題ならゴーレムの軍隊とか夢のようなことも理論上は可能でしょう。


問題はそのゴーレムとやらをどうやって作るのか?アイアンゴーレムとかの製造法は現代では遺失です。

一応存在はしてますけどね、クリスタニアRPGにはちゃんとそういう魔法の存在が載っています。

ゴーレムを作り出すのは"クリエイト・ゴーレム"という付与魔術です、ただし製造にはそれ相応の時間と材料が必要です、


リジャールはその件に関しては答えは出さずに保留にしました。

それが実現可能ならファンドリア如きはチョロイでしょうが、力が大きければ大きいほど反動も大きいものです。

下手をすれば取り返しのつかない事になります。リジャールももう若くないし、先行きも不安でしょう。

2人の王子のリトラーカシアスは文系で頭は良いかもしれないけど、この剣の時代においては頼りなくもあります。

特にオーファンでは国王が武人である事が望ましい。しかし2人ともそっち方面には向いていないらしい。


だからこそ、無限の魔力で一気に中原を平定してしまうというのは魅力的なんでしょうね。

そうなれば王子様も善政をしく良き王となるでしょうし。でもやはりひっかかる物があるんですよね・・・・・・。

本当にそれでいいのか?とね。武人であるリジャールとしてはカーウェスの助言が欲しいところでしょう。


思い悩むリジャールに、国を憂う臣下達。それぞれ形こそ違うものの国への思いは同じです。

それは素晴らしい事なんですが、そこにあの"指し手"が目を付けてきます。

それに関してはフォルテスとはまた別の問題になってきます。


★4

という一連の出来事をリウイも知ります。

ミレルが仕入れてきた情報なので普通にギルドで売り買いされているんでしょうね。

リウイのリアクションが微妙にオーバー、挿絵をみると盲腸で苦しんでいるようにも見えます(笑)


リウイはカーウェスに相談をする事にして、その場は飲み食いに従事します。

ところが魔術師ギルドには既にフォルテスが手を回してるんですよね。

どんどん雲行きが悪くなっていきますが、リウイにとっては逆境こそが最大に輝く舞台のように思えます。


第V章 謀略の魔手

★1・4

次第にオーファンを覆おうとする謀略の魔手。

その謀略というのはフォルテスの事なのか、それともルキアルの事なのか・・・・・。

どちらかというとルキアルのことなんでしょうかね。


フォルテスの場合は謀略とは少し違いますから、どちらかというと野望ですか。

いずれにしろリウイに崩される運命です、本当に予想外の動きをしますからねぇ・・・・。

いくら考慮してもカバーしきれないというか、むしろ反則です(苦笑)


さて、まずはフォルテスの方から見てみますか。

フォルテスは魔術師ギルドの最高導師としてやりたい放題に改革を進めています。

師であり前任者でもあるカーウェス爺さんの意向なんて完全に無視です。ゴーイング・マイウェイもいい所です。


門番が人間から竜牙兵に変わってます。そっちの方が強いんでしょうけど、なんか味気ない。

それに門限を過ぎてから出入りしようとすると戦闘モードに移行しそうで怖い。

まぁリウイなら実力で通りそうですけど(笑)


他にも他のギルドや一般人との交流も断絶。従って一般人向けの講義やマジックアイテムの売買も途絶えるでしょう。

下手したら冒険者でいることも許されなくなるかもしれません。リウイとかヒースが困りますね。

ていうかそういうことを止めちゃうと、資金の問題も起きると思うんですけど。


そもそもそういった交流はマナ・ライの定めた方針なんですけどね。

この重苦しい塔に閉じ篭ってばかりでは色々な意味で魔術師は衰退しそうです。

フォルテスはその辺全然考慮していないんでしょうかね。

合言葉を「魔術こそ唯一の真理」なんて痛々しいものに変える男ですし。


リウイの学友のダリルという人はなんとか順応していけそうです。

アイラが生きてたらいたらどうなっていたでしょうね・・・・・・。

とりあえず、自室の隣にあった物置部屋とかは没収されそう。


リウイはカーウェス爺さんに直談判してフォルテスを失脚させるつもりです。

フォルテスの方が一枚上手でした、既に爺さんは隔離状態で会う事も難しい。

ハンセルの時といい、爺さんに関してはイニシアティブを取られがちですね(苦笑)


その後リウイはフォルテスを尋ねておべっかを使い、フォルテスなりのビジョンを知りました。

それによれば魔力の塔を中心に魔術師の独立国家を作るんだそうです。

多分カストゥールの魔法都市のようなものが理想なんでしょうね。

ギルドも移動するつもりなんですが、本当にそんな事出来るもんでしょうかね?


フォルテスは確かに頭はいいかもしれないけど、いかんせん世間慣れしていない。

騙されやすそうだし、交渉とかは下手そうです。ふとした事でボロを出してオーファンを巻き添えにしそうです。

特に魔力の塔の建設を他国に知られるのは避けたい、ラムリアースですら同盟を破棄しそうです。

フォルテス1人が失脚する分には別に良いんですけど、国まで巻き込まれるのは避けたいですね。


ここでフォルテスのデータです。


フォルテス 58歳

ソーサラー7、セージ5。

普通ならソーサラー7も十分凄いんですよね。

でもラヴェルナのせいでそうでもないのが可哀そう(苦笑)

セージのレベルだけならヒースともそう変わらなかったりするし。

まぁギルドの最高導師としては十分な実力なんですが。


その後リウイはジーニ達と話し合っていたんですが、何者かが見張っていたんですよね。

この話ってあちこちに監視の目があるんですが、何処の手のものかはよく分かりません。

ルキアルか、騎士団か、ローンダミスか、どれもリウイに関心を持つようになりましたし。


フォルテスは・・・・そこまで頭が回るかな?(苦笑)

ギルド内でのリウイの地位ははっきり言って高くない。頭が回るという以前に警戒するかな?

それにしても今回はジーニ達の出番が少ない。最初に書かれたリウイの話だからでしょうか。

各キャラを立たせる為にも第一部を書いたのは良かったんでしょうね。


★2

はい、今度はルキアルの謀略です。

主にローンダミスが関わってきますので、ここでローンダミスのデータです。


ローンダミス 34歳

ファイター8、レンジャー5、セージ3

知力と器用度を除けば全部ボーナス+3な男です。それだけに同レベルのパーンやアーチーよりも若干強い(はず)。

超英雄ポイントを考えるとパーンの方に分があるんでしょうけどね、装備の差ではアーチーの方が有利だろうし。

彼もまたラヴェルナ同様「名乗れ!今こそ大英雄」にPCとして参加してたりします。


若い頃から冒険者や傭兵として慣らしてきた男です。

ローンダミスは若い頃、オーファンの騎士が出場する大会に乱入しました。

優勝者を倒し、直後挑んだリジャールにボロ負けしたのがきっかけで臣下になりました。

その後ラヴェルナと一緒に大陸を一周し、今は夫婦になりました。

そんな彼も今では近衛騎士隊長、リジャールを除けばオーファン最強の男です。


なかなか波乱万丈の人生を送っていますね、見上げたガッツです。

彼を主役にしたラヴェルナたちとの大陸探索の旅の話を読んでみたい程です。

ワールドガイドで書かれてはいますが、物語とは違いますし。


流れの戦士を騎士として登用してしまうなんて大らかですよね。

新しく国が興った事だし、これから臣下を増やしていく段階なのかもしれません。

建国から20年経ちましたが、実情はどうなんでしょうね。


そういえばベルダインではプライア、アノスではアーチーも同じように騎士になりましたっけ。

こういう場合は一代限り騎士位爵位が継承される事は普通ありません。

場合によっては完全に王国の一員になることもあるらしいけどね。

もっとも、オーファンでは爵位自体ないんですが。


ローンダミスはふとした事でリウイの存在を知るようになりました。

徴税官のマギスという男と何処ぞの密偵の接触の場を目撃した事がきっかけでした。

しかし、それこそがルキアルの謀略だったのです。

リウイの存在を王宮に広め、疑心暗鬼を生み、国を混乱させる。

妾腹の王子を駒にしたルキアルらしい策ですね。


それでどの程度混乱するかというと、結構あったりするんですよね(結果的にも)。

モラーナの血筋であるメレーテ妃を慕う者はリトラー皇太子を推すでしょう。

リジャールを慕うものは若き日のリジャールに似ているリウイを推すでしょう。

忠臣であればあるほどハマりやすい謀略ですね、他にも色々な事情が生まれるでしょうし。

リウイという存在が世に知れれば生きようが死のうが波紋を生むんです。


この時点ではそれに気づかないローンダミスはリウイの素性を洗おうとします。

それが行く行くは他の騎士との殺し合いにまで発展します。まぁ最悪の事態は避けられましたけど。


自室に戻ったローンダミスは妻のラヴェルナと出くわします。

普段はクール過ぎるほどにクールな2人ですが、夫婦としては上手くいってるらしい。

お互い重職にあるだけに忙しいけどね。ラヴェルナだって国境にまで行ったばかりだったし。


パーンとディードとは少し違った雰囲気ですが、このカップルも結構いいですよね。

ラヴェルナがローンダミスの事を「旦那様」なんて呼んだり。

確かな絆を持っているからこそ仕事上の秘密を持ち合うことも出来るんでしょうね。

2人が抱き合うシーンの挿絵は新旧版のどちらも素敵だと思います。


第W章 錯綜の一夜

★1

とうとうこの日がやってきました。リウイが自分の出生の秘密を知る日がね。

何度も言いますが、出版された順ではこの本が一番最初です。

リウイが王子様ということは新装版が出た頃は既に知られていた事です。


それでも第一部を読んだ後にこれを読むと感慨深いものがあります。

キャラクターで言えばカーウェス爺さん達シニア組なんかも思う所があるでしょう。

リジャ−ルの血が色濃く受け継がれていた時点で避けられなかったのかもしれません。


最初に直接コンタクトを取ってきたのはローンダミスでした。

リウイという男を見るためだったんですが、リウイ達の方が誘った事もあって路地裏で相対します。

ローンダミスから見たらリウイは妻の弟子。それが直に仕えるべき主君の息子になるわけです、本人は自覚してないけど。

ひょとしたら未来の主君かもしれませんものね・・・・・・。


リウイ「狙いは俺達の命か!」

ローンダミス「その手もあるか・・・・・」

流石にそれはマズいですよ、ていうか狙うとしたらリウイ一人だし。

まぁ仲間も口封じの必要があるのかもしれませんけど。

ここでリウイを殺したとしたらどうなるか、少なくともリジャールは怒るでしょうね。

オーファンにとって得になるか損になるかは一概に決められませんね。


かくしてリウイ・パーティーVSローンダミス(1人)というボス戦っぽい戦いが始まります。

8レベルとはいえ戦士1人ではちょっとキツイかとも思ったんですが、予想以上にローンダミスは強かった。

リジャールから盗んだ剣技でジーニをふっ飛ばし、ミレルのナイフを紙一重でかわし、

リウイとメリッサの魔法にもものともせず、リウイに自前の魔剣を突きつけてチェック・メイトです。


強い・・・やはり8レベルとはこんなにも実力差があるもんですね。

冒険者レベルに比べて、モンスターレベルが2〜3ぐらい上がクライマックスというのがルールブックにありましたっけ。

ていうかローンダミスはモンスターじゃない(笑)


そういえばモンスターレベル/事件規模対比表なんてのもありましたね。

モンスターレベルを目安にどの程度猛威を振るうかを示した表です。

NPCの場合はモンスターレベルに+2ぐらいした感じになるそうです。

ということはローンダミスの場合はモンスターレベルにして10、それだと『都市規模の危機』になりますね。


リウイたちじゃやはり荷が重過ぎるかな?

ヘッポコ−ズは同じく10レベルのバグベアードを普通に倒してました。

しかしこの時点ではリウイ達よりもヘッポコーズの方が強いでしょう。


ジーニを最初に突破できたのが大きい。まともに戦えばこうも一方的な戦いにはならなかったでしょうし。

魔法に抵抗したのは当然といえば当然かもしれない。リウイやメリッサとはレベルが倍ぐらい違うし。

どうやらかつて大会に乱入した時リジャールから食らった秘剣を習得し、それを使ったらしい。


あえてTRPG的に扱うならば、風変わりな戦闘オプション扱いでしょうかね。

回避が下がるかわりに相手を転倒させたり武器を飛ばしたりといった感じかな?

相撲で言うところの猫だましみたいなものでしょうかね(笑)


★2

戦闘に破れたリウイ達ですが、そこに他の騎士の援護が入りました。

彼らはローンダミスとは違って積極的にリウイを支持しています。

将来的にはリウイを王として立て、忠誠を誓う覚悟です。

その為に騎士隊長までもがローンダミスの前に立ちはだかります。


リウイ擁立派の頭は騎士団長のネフェルです。

彼のような将軍級の騎士でなければ騎士隊長を動かす事は出来ませんからね。

将軍級の騎士となると、騎士団長・近衛騎士隊長・副団長(3人)、そして国境警備隊長ぐらいだそうです。


ローンダミスはといえば王国の安定を望んでいます。その為に必要とあればリウイをも殺す覚悟なんでしょうね(最終手段)。

そうなったら自分もタダじゃ済まない事も承知の上でね。

どちらが正しいかはともかく、国を憂い忠誠を全うしようという覚悟は本物だと思います。


ローンダミスも本音を言えばリウイが擁立される前に国外へ逃がすつもりです、流石に即座にズンバラリンはしません。

リジャールが望んでいないのもそうですが、愛するラヴェルナに嫌われるのを避けたのかもしれない、

ラヴェルナを怒らせると怖いですよ、"ライトニング・バインド"が飛んできますからね(笑)


ローンダミスから逃れたリウイ達はネフェルの館に直接案内されます。

そこでネフェルはリウイの素性を明かしてしまいます、態度も実の君主に対するソレのようです。

実に礼を尽くした態度です、もう後戻りは出来そうにない。


それをしったメリッサ達はけっこう乗り気のようでした。

ジーニはリウイの為に剣を捧げる誓いを立てましたし、メリッサなんて本意の極みなんでしょうね。

色々苦労してきましたが、どうやら当たりだったようですし。これから戦いに望む勇者ときたらマイリー的には大フィーバーです。

内なるメリッサ「メルヘンゲ〜〜ッット!!」と言っていたとかいないとか(苦笑)


英雄の血を引くからといって必ずしも勇者になるとは限らないんですけどね・・・・・。

現にリジャールに認知されている2人の王子は全然勇者っぽくないし。

でもリウイの今までの行動を知るメリッサとしてはその限りではない。

リジャールとの血の繋がりもリウイが勇者である事をさらに強く確信する材料なんでしょうか


ミレルはどんな気分なんでしょうね、このままだと本格的にリウイが手の届かない所に行ってしまいます。

しかしこうして冒険者をしている限りは近くにいることは出来ます。

この後リウイはオランへ旅立ちますが、その旅に同行出来ると知ったときに一番ホッとしたのはミレルなんでしょうね。

メリッサやジーニもそうかも知れませんが、やはり恋心を抱く彼女の想いが一番強いんじゃないかと思います。


ネフェルはというと、並々ならぬ覚悟です。本気でリウイを王位につけるつもりです。

そこまでリウイを買ってくれるんですね、なかなかのギャンブラーです。

そうなると騎士団が真っ二つに割れそうです、はっきり言って内乱です。あと文官や大商人や盗賊ギルドとかがどう出るか。

とにかく先のラムリアースの内乱にも負けず劣らずの戦いになりそうです。つまりは「魔法戦士リウイ王位争奪編」です(笑)


しかしそうなると諸外国の動きが気になりますね。

ラムリアースはともかく、ファンドリアやロマールが怖い。攻めるには絶好の機会ですし、一体何をしてくるやら。

でもリウイはその申し出を断ります、王としての大き過ぎる責任を背負い込むなんてゾッとするからです。

リウイはなるべく責任を背負いたくないからこそ責任に対する考え方はしっかりしています。


リウイは自分では無責任だと言っていますが、それは違うと思う。

無責任とは言ってもそれは責任を放り投げる事ではなく、不必要な責任を背負わない事なんでしょうね。

そして背負い込んだ責任は何がなんでも全うするんでしょう、そういう人こそが本当の意味で責任感の強い人なんです。


リウイには悪いけど、その性分がまた王として望ましい。

支配者であることを重いものと自覚しているから真面目に勤めるでしょうし。

既にその責任を背負っているから絶対に逃げないでしょう。

とはいえやはり王様なんてご免なんでしょうね・・・・・ややこしい。


★3

行く手を阻む騎士を全員斬り捨てたローンダミスはリジャールに面会を申し込みました。

そこでローンダミスはリジャールへ事の詳細をぶちまけました。気づいたんですよ、ルキアルの陰謀の実体をね。

それ以外の普段は言えないような本音もついでに。しかしいい根性してますよね、ローンダミス。

こんなにも王に本音を吐ける家臣はそういませんよ。直後ネフェルもリウイと一緒にリジャールを尋ねてきますし。

彼らもローンダミスと似たような覚悟なんでしょう、彼らのこの行動がなければどうなっていたことか・・・・・・。


今回の一瞬バラバラになるように見えて、結局は一丸となる流れが好きです。

こうして直談判してなかったらもっと面倒な事になってましたよ。

ネフェルもローンダミスもお互いを裏切り者と思っていたわけですし。

それなのに、オーファンは人に恵まれている、そのお陰で間一髪ルキアルの謀略は崩れ去ったのです。

そして「魔力の塔」という問題に立ち向かう事も出来るのです。


第X章 古の塔の決戦

★1

宮廷会議の場でフォルテスはリウイに告発されました。フォルテスは完全に虚を突かれた感じで愉快でした

もうすぐ魔力の塔が完成し、自分が宮廷魔術師になろうとしていた矢先の事です。

ぬか喜びもいい所ですね、人生のオフサイドトラップにかかったようです(笑)


リウイはオーファンの王位継承権第三位の王子としての立場を受け入れたようです。

自由奔放に生きるのが好きなリウイとしては見事な自決でした。もう冒険者は続けられなくなるのに。

自分の周りの世界がガラリと変わるのも覚悟しているんでしょうか。


世間の人は羨ましがるでしょうが、リウイにとっては大した価値ではないでしょうね。

それにしても似合わない格好です。冠に分厚いマントにレイピア、豪華な服・・・・・。

アイラが見たらどんなコメントを残すでしょうかね(苦笑)


言い逃れをしようとするフォルテスは実に往生際が悪い。

最高導師だから何をしても裁かれない、なんてとうとう狂ったかフォルテス。

魔術師ギルドには王国の法は介入出来ないというのは正論です。

しかしフォルテスはまだ最高導師の引継ぎを行っていません、カーウェス爺さんの一存次第で破門される身分なんですよ。


国王とはいえ守るべき法があるし、最高導師最高司祭だって破ってはならないことがあります。

神殿や魔術師ギルドには王国の法が入る事は出来ませんが、その分国からの庇護も受けられないはずなんですよね。

魔術師ギルドはなんだかんだで外部との繋がりなしには成立しないわけだし。

そこまでデカイ口は叩けないと思いますよ、法の介入云々以前の問題です。

ギルド内では何をするも勝手ですが、それが王国の範疇に漏れてくるようなら叩かれるのも当然の事ですよ。


フォルテスは更に『魔力の塔の建造の書』の隠匿を否定しますが、そんな事隠し通せるものではありません。

リウイが自分の規則破りを明るみに出してまで真相を語ったのですから。

直後カーウェス救出を知らせに来たミレルも現れ、とうとうフォルテスは追い詰められました。

散々啖呵を切ったのだから大暴れするんだろうと思ったら、"テレポ−ト"で逃亡してしまいました。

惜しい・・・・・・この場で斬り捨ててたら随分と先が楽になったんですが(苦笑)


★2・3

その後は王城シーダーは物凄い忙しさになりました。

カーウェス爺さんやジェニはともかく、ラムリアースのフレアホーン王まで現れた時はどうなるかと。

ラヴェルナの説得でラムリアースも軍を動かしてくれたようですね。


ラムリアースは昔から他国と戦をしないことこそが誇りだったそうです。

まぁ本当にそれで済んでいるのなら結構な事なんですけどね。

戦を起こしたくないが為に国の威信を売り渡す腰抜け外交とかにならなければ。

本当に戦が避けられない時は腹を括る選択肢だって捨ててはいけないと思いますよ。


ラヴェルナの「兵は戦をする為に必要なのではない。戦を避ける為にこそ必要なのだ」

必要脅威は何処の国にも必要です、実際それを使う事がなければもっといいんですけどね。

むしろ軍備が一切ない国なんて脆いものですよ、国としても成り立ちそうにないし。

もちろん有事の際には働く事も軍の仕事の内です。いずれにしろ国民の守護こそがその存在理由であるべきです。


今回ラムリアースが軍を動かしたのはオーファンとの同盟をはっきりさせる為でもあります。

それはファンドリアやロマールといった対抗勢力への牽制でもあります。

確かにオーファンとラムリアースが合同で軍を動かしたらそうそう手は出せませんからね。

それが反オーファン同盟を更に強固にする事もありえますが、それも覚悟の上なんでしょうかね。


とにかく、オーファンとラムリアースは更に同盟関係を強固にしていくんでしょう。

剣の国と魔法の国の友好なんてなかなか美しい構造ではないですか。

リジャールもフレアホーンも武人ですから、気は合うのかもしれない。


あとカーウェス爺さんとリジャールについて。

フォルテスはカーウェス無しには竜殺しは出来なかったのに、リジャールがその誉れを独り占めにしているとのたまっていましたね。

確かに世間の人たちはリジャールだけの誉れであるように言っている節がありますよね、本人はそのつもりはないんでしょうが。

魔術がカストゥールの影響からか敬遠されがちなのも手伝ってるんでしょうね。

吟遊詩人には是非とも命がけの戦いを経た戦友同士という方向で竜殺しの詩を歌って欲しいですね。


フォルテスがそんな事を持ち出したのも納得がいかないからなんでしょうね

実はカーウェス爺さんをそれなりに敬愛していた時期もあったのかもしれない

師の扱いが不満で次第に魔術至上主義に陥ったとかいう裏話があったら同情出来そうです

まぁフォルテスの性格自体に問題があるのも間違いないんですが


★4

リウイは打倒フォルテスの為に秘蔵のマジックアイテムを使う事にしました。

アイラの為にジーニの小屋に保存しておいた物を使うつもりです。

消耗品もあればそうでない装備品もありますね、アイラも許してくれますよ。


結果リウイはバブリーズ以上にバブリーな武装を施しました。

全身マジックアイテムです、何処の戦場に行っても生きて帰ってこれそうです。

総額はかなりの額になりそうですね、普通に100万ガメルとかのアイテムを使ってるし。


旧版には幾つかデータも載っています。しかし、どれも値段がとんでもなく高い。

一際目を引くのは"スケープ・ドール"ではないでしょうか。

あのバブリーズをバブリーズたらしめたアイテムですから(笑)


"スケープ・ドール"は身代わりアイテムで、なんと100万ガメル!

流石に値段が高すぎるせいか、完全版では9万ガメルになりました。

髪の毛を結ぶとキャラクターの代わりにダメージを受けてくれます。

耐久力はキャラと一緒、超過分はキャラに返ってきます。

そして人形の方にダメージがいったらキャラがダメージをうけます。


ある種の呪いのアイテムでもあります、わら人形代わりにして牛の刻参りとか出来そうです(笑)

ちなみに複数使っても等しく壊れるので無意味。リウイは全部に髪を結んじゃったので思いっきり無駄使いでしたね。

ちなみに一度結んだらキャンセル不可になります。数百万ガメル無駄使いとは、まだ魔術師としては未熟ですね(苦笑)


他にもありますよ。移動速度30の"フライト"が使える"飛空のマント"。

地上1メートル以上で作動する速度減のみの"フォーリング・コントロール"な"浮遊落下のマント"。

いずれも"風をまとう者"フェイの作です。前者は150万→40万ガメル、後者は50万→2万4000ガメルと変わりました。

物凄い減額具合です、SNEで公開されている計算式を使うとこうなるのでしょうか?


他にも炎晶石や水晶石、雷晶石、"ジャンピングブーツ"などがあります。

あと"カウンター・センス"の効果がある"アミュレット・オブ・カウンターセンス"もあります。

他にもアミュレットや指輪がゴッソリあります。

指輪は片手に1つしかつけられないと書いてありますが、実際はそういう制限はありません。

まぁジャラジャラつけてるのも変といえば変ですけどね。


"ジャンピングブーツ"もフェイの作品です。こんなにも沢山あるなんて、彼の遺跡に入ったんでしょうね(苦笑)

跳躍力が距離10メートル、高さ3メートルといった具合に超人並みになります。

リウイならそのままロビン・スペシャルとか使えそうです(笑)

これまた値段が15万→2万4000ガメルになっています。

"アミュレット・オブ・カウンターセンス"は逆に5万→19万と高くなっていますが。


最後に装備していく魔法のバッソーです、"ストーン・スタチュー"というものです。

魔力+1の魔剣で作者は"百の頭脳もつ"ライ・エルクです。これで斬られた相手は精神抵抗に失敗したら石になります。

具体的な目標値は不明ですが、完全版では18となっています。値段はこれが一番凄い、なんと550万→65万ガメルです。


そしてリウイは魔法を使うのを諦めたらしい。

4レベル程度じゃフォルテスには通用しないのは分かりますけどね。

魔法戦士としてのアイデンティティーが心配です。


★5

そしてリウイは1人で魔力の塔へ向かいます。。

マントで飛んでいくわけですから、1人しか行けない道理です。

でも何処かで1人で決着を付けたがっているようにも見えます。


ジーニも本心では一緒に行きたいんでしょうが、リウイを信頼してくれたようです。

メリッサは従者ですから。勇者っぽい事をするなら尽力するだろうし、待機を命じられたら絶対に動かないんでしょう。

無論本心では同行したいのは山々だというのは言うまでもありません。


予想通りミレルはリウイを止めます。単身乗り込むには危険すぎるし、そりゃあ止めますよ。

でも止めても無駄だという事も分かってるんですよね(苦笑)

惚れた相手がこうも常識はずれだと苦労しますね。アイラもきっと同じ反応をしていたでしょう。


ここで3人の出番はお終いです。ハッキリ言って目立たない存在だった。

でも第一部のお陰で随分とキャラ立ちしたものです。

続く「湖岸の国の魔法戦士」では皆見せ場がありますから。


★6

フォルテスとの戦いは詳しい事は語りません、目まぐるしく状況が移るから突っ込みきれませんし(苦笑)

しかし無限の魔力VSアイテム沢山のお大尽アタックな戦いは面白かったです。

うっかり装備していったアイテムが仇になったりもしましたが、結果オーライです。

飛びすぎた上になかなか落ちないという事態には焦りましたよ。


リウイは"ブレード・ネット"をかけられながらも戦いました。

ラヴェルナの援護もあってフォルテスに"ストーン・スタチュー"を叩き込みました。

結果フォルテスは憧れの魔力の塔で石になったのです。

既に狂気に侵されていたようですが大事には至りませんでした。


リウイの行動力あればこそです、無鉄砲で死にそうになったのは頂けないけど。

空を飛んで早々と魔力の塔に取り付いたからこそここまで食らいつけた。

そうでなければオーファン騎士団は塔を攻め落とすために甚大な被害を出した事でしょう。

無限の魔力を相手にしたら負けないまでもタダじゃ済みませんからね。


ラヴェルナが叱りながらもリウイに微笑み、賞賛を送ったのもレアなリアクションです。

ラヴェルナ「殿方の着替えを手伝うのは夫だけと決めているの

あのクールなラヴェルナがのろけるなんて・・・・いや実は天然なのかな?(笑)


リウイは王子になった矢先に大きな武勲を立てたんですね。こういったストーリーは小気味よくて好きですよ。

リウイがオーファンの王族としてどうなるのかはまだ分かりませんけど、どんな立場になってもなんとかなりそう。


さて、一連の事件は幕となりましたがまだまだリウイの冒険は続きます。

後日談によればカーウェス爺さんは無限の魔力のお陰で体調が良くなったそうです。

古代語魔法には寿命を延ばす魔法があり、ラヴェルナもそれを使っています。

もしかしたら爺さんはとんでもなく長生きするかもしれない、まぁそれはそれでいいんですけどね。


最高導師はカーウェスが復帰しましたが、宮廷魔術師はラヴェルナが続けるそうです。

これで魔術師ギルドの問題は丸く収まりましたね。


更にはオラン魔術師ギルドからカーウェスに親書が送られてきました。

これはきっと魔精霊アトンに関する内容なんでしょうね。

そしてリジャールやフレアホーン、各地のギルドの最高導師の合議が行われました。


結果塔は壊される事になりましたが、『魔力の塔の建造の書』は残されました。

オーファンとラムリアースの両国が揃わなければ開かない封印を施されてね。

恐らくはファーラムの剣を使う為に無限の魔力を利用しようというんでしょう。

必要となったら塔を建てて聖剣に魔力を送り、アトンを討つ・・・・・・。

仮に当時のように塔が倒壊してしまっても問題はありません。むしろ好都合です。


そしてリウイとジーニ・メリッサ・ミレルはオランを目指して旅立ちました。

行く手にはファンドリア・ロマールの他に湖岸の国ザイン砂塵の国エレミアがあります。

色々な事が待っているでしょうが、リウイ達はオランへ辿り着くでしょう。

本当の大冒険はむしろそれからなんですから・・・・・・。




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